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今週、注目した質問は「おさえておきたい指標」です。
質問:
「最近投資を始めました。出遅れ感を図る指標などはあるんでしょうか。」
この質問には、フィスコ情報配信部のアナリスト、若杉篤史さんが回答してくれています。
回答:
「まず基本的な指標で言えば、「PER」が参考になるかと思います。例えばあるテーマに注目していたと仮定して、関連銘柄をいくつかピックアップしてみます。1株利益に対して、株価が何倍まで買われているかを表したのがPER(株価収益率)ですから、相対比較した際にPERが低い状態にあるものは、出遅れていると判断できる可能性があります。
ただし、PERは「営業利益」ではなく「純利益(特別利益などが含まれる)」を使用しますから、そういった意味では注意が必要です(その他にも、単体で安易に使うと危険な理由があります)。また、「PERが低い理由」にも注意する必要があるという点は意識しておかなければなりません。直近では上昇期待が持てない銘柄を「出遅れ」とは呼ばないからです。
他には、もしかしたらあまり馴染みがないかもしれませんが「レシオケータ」という指標もあります。これは端的に言えば「マーケット全体との比較で、その銘柄の値動きを知る」ためのものです。レシオケータが下向きないし横ばいであれば、出遅れ銘柄と捉えることも出来ます。しかし、基本的に1つの指標だけに頼ることは危険ですから、あくまで参考として手がかりとしつつ、落ち着いて複数の視点から自身で企業分析(チャートも含め)を行った方が安心感があると個人的には思います。
省略してしまった部分もありますので、また何かありましたら追加でご質問いただければと思います」
「高井ひろえの注目Q&A」は、フィスコアプリで公開された質問を高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。その他の質問は無料のスマートフォンアプリ「FISCO(フィスコ)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ
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