欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は注目されていたジャクソンホールでの講演で、期待されていたような金融政策における新たな措置に言及しなかった。ドラギ総裁は前回2014年での講演で、資産購入プログラムの正当性を説明。その後に、導入した経緯がある。このことから、9月7日に次回定例理事会を控え、3年ぶりとなるジャクソンホールでの講演で、ドラギ総裁が資産購入プログラムの終了を示唆し、7日の理事会で実行に移すであろうとの憶測が強まっていた。ところが、ドラギECB総裁の講演はイエレンFRB議長と同様、行き過ぎた金融規制緩和への警告に焦点を置いた内容となった。

ただ、ECBは依然、7日に開催される理事会で、資産購入プログラムの規模縮小計画を発表すると見られている。少なくとも次回定例理事会まで、ユーロ買いの勢いは弱まらない可能性がある。ユーロ・ドルは心理的節目となる1.20ドルも視野に入った。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:ユーロ続伸、ECBのテーパリング観測根強く