7月3日-7日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■3日(月)午前8時50分発表予定
○(日)日銀短観4-6月期調査-予想は大企業製造業DIは15
参考となる1-3月期実績は大企業製造業の業況判断DIは、12となり、2期連続で改善した。輸出が増加した業種での景況感の改善が目立った。4-6月期については米通商政策や欧州の政治情勢の不透明感は払しょくされていないものの、企業業績への直接的な影響は小さいとみられており、大企業製造業DIはやや改善するとみられる。

■3日(月)午後11時発表予定
○(米)6月ISM製造業景況指数-予想は55.0
参考となる5月実績は54.9で4月の54.8とほぼ変わらず。新規受注は上昇、生産指数は低下。雇用指数はやや改善した。6月については新規受注、生産はおおむね横ばい、雇用はやや下回る可能性があるが、全体的には5月実績と同水準になる見込み。

■6日(木)午後9時15分発表予定
○(米)6月ADP全米雇用報告-予想は前月比+17.8万人
参考となる5月実績は前月比+25.3万人で市場予想の同比+18.5万人を大幅に上回った。6月については労働市場の需給関係はひっ迫しており、完全雇用の状態に近いことから、20万人を超える雇用増は期待できない。6月中の新規失業保険申請件数を基にすると18万人前後の増加にとどまる見込み。

■6日(木)午後9時30分発表予定
○(米)5月貿易収支-予想は-462億ドル
参考となる5月前渡し商品貿易収支は-659億ドルで赤字幅は4月実績の671億ドルを下回っている。5月の貿易赤字は4月実績の476億ドルから縮小する可能性が高い。市場予想は妥当な水準か。

■7日(金)午後9時30分発表予定
○(米)6月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+17.9万人、失業率は4.3%
参考となる6月17日時点の新規失業保険申請件数は24.2万件。前月同時期との比較で大きな差はないものの、製造業の雇用増が予想されることから、6月の非農業部門雇用者数は5月実績を上回る見込み。失業率は5月と同水準の4.3%と予想される。

その他の主な経済指標の発表予定は、6日(木):(米)6月ISM非製造業景況指数、7日(金):(日)5月景気先行・一致指数。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 日米の注目経済指標:6月米雇用統計は改善予想