2日発表の6月米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+85万人となった。増加幅は市場予想を上回った。失業率の上昇は予想外だったが、不完全雇用率は低下しており、民間部門の雇用情勢は改善しつつある。2日のニューヨーク市場でドル・円は一時111円を下回ったが、ポジション調整的なドル売りは一巡しつつあるとの見方が出ている。

 市場関係者の間では、今週7日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨
(6月開催分)に対する関心が高いようだ。量的緩和策の早期縮小について肯定的な意見が多くみられた場合、リスク回避的なドル売り・円買いは縮小し、ドル・円は直近
高値(7月2日の111円66銭)を試す可能性は残されている。
<MK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 米FOMC議事要旨に対する関心高まる