18日の米国債券市場で10年債利回りは一段高となった。投資家の間では「米連邦準備制度理事会は一時的なインフレ率の上昇を容認している」との見方が定着しており、10年債利回りは一時、昨年1月下旬以来となる1.753％近辺まで上昇した。イールドカーブ（利回り曲線）の傾斜化を想定した取引が増えており、2年-10年間の利回り格差は2015年6月以来の水準まで拡大している。
　米連邦公開市場委員会（FOMC）が17日に公表した経済予測では、2021年末時点の経済成長率は6.5％、失業率は4.5％程度とされており、これらの予測データが利回り上昇につながっているとの見方が出ている。雇用やインフレ関連の経済指標に対して市場は敏感に反応し、インフレ鈍化を示唆するデータが揃わない場合、金融市場の不確実性は高まる可能性がある。
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情報提供元： FISCO
記事名：「 インフレ鈍化を示唆するデータが揃わない場合、金融市場の不確実性は高まる可能性 」