米供給管理協会(ISM)が1日発表した5月ISM製造業景況指数は、43.1で市場予想の43.8程度を下回った。4月実績の41.5との比較で多少改善したものの、製造業活動は全般的に低水準を続けていることが確認された。また、同日発表された5月マークイット製造業PMI改定値は速報値と同水準の39.8にとどまり、市場予想を下回った。市場関係者の間からは、「5月のISM製造業景況指数で新規受注は31.8で4月実績の27.1を上回ったものの、水準的には極めて低い」、「新規受注は緩やかに改善するとしても、6月も40以下にとどまる可能性が高い」との声が聞かれている。

 1日の米国株式市場では景気回復への期待で主要株価指数はやや強い動きを見せたが、市場参加者の一部は「製造業関連の経済指標が6月以降もさえない状態が続いた場合、米国株式の水準調整は避けられない」と指摘し、株式相場の反落を警戒しているようだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 新規受注低迷で米ISM製造業景況指数は6月も低水準か