新型コロナウイルス(COVID-19)流行の早期終息への思惑はやや後退しており、13日のニューヨーク市場ではリスク回避に絡んだ取引がやや活発となった。メキシコ中央銀行は政策金利を0.25ポイント引き下げて7.00%とすることを全会一致で決定した。新型コロナウイルスの感染拡大については特に言及しなかったが、2020年の経済成長率は従来予想を下回る可能性があると指摘しており、さらなる金利引き下げもあり得るとみられている。

 米国経済が改善すればメキシコ経済にも好ましい影響を与えるとの見方が多いようだが、メキシコ中銀は「リスクは下向きに傾いている」と指摘していることから、米国経済の回復に期待を寄せているわけではないとみられる。市場関係者の間からは
「新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済を圧迫することは避けられない」との声が聞かれており、今月22、23日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での議論の行方を見極める必要がありそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 新型肺炎拡大でG20財務相・中央銀行総裁会議への関心高まる