一部報道によると、米中交渉の中国側責任者である劉鶴副首相が、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に対し、協議のため今月内に訪中するよう招請したもようだ。別の報道によると、対面での通商協議は米感謝祭前に北京で行われる可能性があると伝えられている。市場関係者の間では、米中通商協議の第1段階の合意は来年以降にずれ込む可能性が高いとの見方が広がっていたが、「来週中に新たな協議が行なわれた場合、12月15日の追加関税発動は回避されるのではないか?」との思惑も浮上している。

 ただし、「第1段階」の合意事項について米中両国が署名するまでは、予断を許さない状況が続くことに変わりはなく、一部の市場関係者は「交渉は継続されているものの、通商協議の行方を楽観視することはできない」と見ている。第1段階の年内合意に対する懐疑的な見方が再び広がった場合、ドル安・債券高の相場展開となる可能性がありそうだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 第1段階における合意形成、最後まで予断を許さない状況が続くか