報道によると、英野党・労働党のコービン党首は3日、メイ首相が協議で議会の停滞から抜け出すための十分な提案を行わなかったと述べた。コービン党首はメイ首相との協議で関税同盟に残留することを提案したもようだ。一方、英議会下院は3日、合意なきEU離脱を阻止する議案を可決しており、英サン紙によると、メイ首相は、10日のEU理事会(臨時首脳会議)で9カ月の長期離脱延期を要請する見通しとなりつつあるようだ。

 EU離脱時期などを巡る情勢は流動的だが、英議会下院で合意なき離脱を阻止することが可決されたことから、リスク回避目的のポンド売りポジションを縮小する動きが一部で観測されている。ポンド買い・円売りの取引も増えることから、短期的なドル・円の相場動向にも影響を与える可能性がありそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 英国は長期の離脱延期を要請する可能性も