米長期金利が3.0%台に上昇したことを受けて、日米金利差拡大を意識したドル買い・円売りが観測されている。米株式市場が上昇したこともドル相場の支援材料となり、ドル・円は109円台半ばまで強含みに推移している。日本時間夜には欧州中央銀行(ECB)の定例理事会や27日には南北首脳会談など重要イベントを控えて、模様眺めムードが強まっているが、ECBの定例理事会で今後の出口戦略に関して言及した場合、ユーロ買い・円売りが強まる可能性がある。

 他方、南北首脳会談では、朝鮮半島の非核化や朝鮮戦争の朝鮮戦争の休戦協定を平和協定への転換が焦点となっており、南北間で進展があった場合は、今後ドル相場は一段高となる可能性がある。目先的には円売り材料が提供されるケースが多くなる可能性があり、月内に1ドル=110円台に上昇する可能性は残されている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 円売り材料多く、ドル・円は月内に110円台に上昇か