ロシアのプーチン大統領、ラブロフ外相とティラーソン米国務長官は12日に会談を行った。複数の報道によると、ラブロフ外相とのティラーソン国務長官はロシアと米国はテロとの戦いに焦点を合わせることを確認したようだ。ティラーソン国務長官は、「現在の相互関係の状況は最も低いレベルにあり、信頼レベルも低い水準にある」、「両国関係の悪化を止めるために全力を尽くす必要がある」と述べており、双方は二国間の関係改善に努める意向を示した。

 ただし、市場関係者の間では両国間に生じた溝は埋まっていないとの見方が多い。「二国間で会談が行われたことは評価できる」との指摘はあるものの、アサド政権による化学兵器使用の有無を調査し、真相が明らかになるまでは「米ロ二国間の緊張状態は継続し、リスク回避的な取引が大幅に縮小することは期待できない」との声も聞かれている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米ロ関係のさらなる悪化は回避できるか?