*08:32JST 4万円固めの展開に期待  4日の日本株市場は、買い一巡後は4万円固めの展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが344ドル高、ナスダックは207ポイント高だった。6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比14万7000人増加と、市場予想を上回った。前日のADP雇用統計が予想外に減少したため下振れが警戒されていただけに、安心感につながった。
シカゴ日経225先物は大阪比400円高の40120円。円相場は1ドル=144円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は足もとで、ボリンジャーバンドの+1σが支持線として機能していたが、同バンドから+2σ(40470円)水準が意識されてきた。4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場になるため、海外投資家の資金流入は細ることで買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はありそうだ。そのため、日経平均株価は4万円の攻防が見込まれるものの、下値の堅さは意識されそうであり、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。

 また、米連邦議会下院はトランプ米大統領の大型減税・歳出法案を可決した。半導体企業への税優遇拡大でテック株高を後押しするとの見方などもあるため、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>といった、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援になる可能性がありそうだ。9日に期限を迎える日米通商協議に対する不透明感から積極的な上値追いの動きは限られるものの、ハイテク株が強い動きをみせてくるようであれば、センチメントを明るくさせそうである。

 海外勢のフローが限られるものの、商いが膨らみにくいなかで先物主導のインデックス絡みの影響を受けやすくなる。上へのバイアスが強まる局面においては売り方の買い戻しを誘う流れもありそうだ。また、昨日は鉄鋼株など出遅れていたセクターや銘柄などへの買いが目立っていた。ローテーションの動きとみられるが、先高期待が高まるなかで、出遅れ銘柄への見直しが強まるかが注目されよう。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 4万円固めの展開に期待