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円相場は1ドル109円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。引き続き急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるなか、過熱を冷ます調整が望まれており、次第にこう着感が強まりやすいだろう。また、日中は中国の動向に市場の関心が集まりやすく、中国不動産大手のデフォルトリスクが警戒視されるなか、関連する報道などに振らされる可能性はありそうだ。
とはいえ、国内においては新政権による政策期待から押し目買い意欲は強い。また、急ピッチの上昇によって水準が大きく切り上がったこともあり、相対的に強い日本株に対して海外勢による日本株比率を引き上げる動きへの思惑も高まっていることから、下値の堅さは相当意識され、押し目買い意欲は強い。そのため、短期的な売り仕掛けによって弱含む局面においては、買いの動きが強まろう。
そのほか、NY原油先物相場が強い動きを見せているほか、先物市場ではクレディスイスによるショートカバーの動きが見られている。CTA経由のショートカバーが一段と強まる可能性も期待されてくるだろう。物色の流れとしてはインデックスに絡んだ売買が中心となろうが、中国リスクへの警戒からソフトバンクG<9984>をターゲットにした売り仕掛けには注意。また、新生銀<8303>は、SBI<8473>からのTOBに対抗するため、ホワイトナイトとして、ソニーG<6758>に打診したと報じられており、買収合戦に発展するととともに、銀行の再編機運が高まることになろう。
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