15日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。米中合意への楽観的な見方が後退するなかで14日の米国市場では、NYダウが1ドル安と、高値圏でのこう着となっている。主要指数は最高値圏にあるため、高値警戒感などから米中交渉の進展待ちといったところであろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の23150円。
円相場は1ドル108円40銭台とやや円高に振れて推移している。

 シカゴ先物は安いところで23010円を付けており、心理的な節目である23000円を意識した神経質な状況になりやすい。昨日の先物市場ではJPモルガンが225先物、TOPIX先物を合わせて1160億円程度売り越しており、海外勢の動向も警戒されやすいところ。特に足元の調整局面での日銀のETF買いが入らないことで、短期筋にとって見れば売り仕掛け的な動きも出しやすいところであろう。週末要因から積極的な売買は手控えられやすいところでもあり、引き続き売り仕掛け的な動きには注視しておきたいところである。

 また、昨日の日経平均は一時23062.16円まで下落したが、一先ず23000円の節目はキープした。この水準で踏ん張りをみせられれば、再びリバウンド基調が強まる可能性はありそうだ。調整が続いたとしても、節目の23000円のほか、25日線が位置する22700円レベル辺りまでの調整は許容範囲内であろう。

 ただし、チャート形状では11月5日のマドを空けての上昇により、22700-23090円処でマドが空いている。25日線水準までの調整で一巡感は出やすい。一方でマドを空けて25日線レベルまで下げてくるようだと、チャート形状ではアイランドリバーサルを残すことになり、テクニカル面では一気に調整機運が高まる可能性はある。本日はこう着だろうが、週末の米国市場の動向なども意識されるなか、来週以降の動向への警戒感も手掛けづらくさせる。足元のセンチメントとしては弱気材料に過剰に反応しやすくなりそうだ。米国同様、米中交渉の進展待ちといったところであろう。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 米国同様に米中交渉の進展待ち