[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22142.42;+97.97TOPIX;1620.82;+5.16

[後場の投資戦略]

 本日の東京市場では買い戻しの動きが続き、前場の日経平均は上げ幅を160円まで広げる場面があった。日足チャートで見ると、切り上がる5日移動平均線に沿った動きが続いており、良好なトレンドが意識されているとみられる。また、今週開かれた日米の金融政策決定会合はおおむね想定どおりの結果となり、米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに踏み切る一方、日銀は金融緩和策の現状維持を決めた。市場では日銀の追加緩和余地の乏しさから円高進行を警戒する向きもあったが、足元の為替相場は1ドル=108円を挟んだもみ合いとなっており、さほど円高方向に振れていない。こうしてイベントを無事通過したことによるあく抜け感も買いを誘ったのだろう。

 とはいえ、米市場動向を見ると米中が通商協議でさや当てを繰り広げているもようで、協議の行方を見極めたいとの思惑も出てくるだろう。明日から3連休となることもあり、前場の東証1部売買代金は1兆円を下回りやや低調。模様眺めムードの投資家も多いことが窺える。後場の日経平均はプラス圏でのもみ合いになるとみておきたい。
(小林大純)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 買い戻し継続だが模様眺めムードも