[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;19297.96;-98.56TOPIX;1593.61;-4.63

[寄り付き概況]

 8日の日経平均は反落でスタートした。前日の米国市場では、欧州中央銀行(ECB)が金融政策の据え置きを決定したことや、債務上限引き上げ・政府運営資金を抱き合わせたハリケーン被害救済法案が上院で可決されたことなどが好感される場面があった。しかし、ハリケーン「イルマ」による被害や、北朝鮮建国記念日を9日に控えた地政学リスクへの警戒感が根強く、S&P500やダウは引けにかけて上げ幅を縮小し、下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の19270円となり、為替相場は1ドル108円40銭台と前日比円高方向に振れて推移している。これを受けて、225先物にサヤ寄せする格好から売り先行となった。北朝鮮の建国記念日を9日に控え、地政学リスクへの警戒感は依然として市場に残っている。

 セクターでは、食料品、保険業、不動産業、水産農林業などがさえない。売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、三菱UFJ<8306>、京セラ<6971>、ダイキン工業<6367>、花王<4452>、塩野義薬<4507>が下落。トヨタ自<7203>、KDDI<9433>、東京エレクトロン<8035>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、武田薬<4502>、コマツ<6301>、7&iHD<3382>は上昇。

(アナリスト 雲宮祥士)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反落でスタート、地政学リスクを警戒