[本日の想定レンジ]
 12日のNY市場はまちまち。明日のFOMCで利上げを確実視する向きが多く、投資家のリスク選好姿勢が強まった。11月生産者物価指数が予想を上振れたほか、長期金利の上昇も好感され、ダウとS&P500は最高値を更新した。一方で、ハイテク株は前日終値を挟んでもみ合う展開となった。ダウ平均は118.77ドル高の24504.80、ナスダックは12.76ポイント安の6862.32。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の22850円。
 米国市場の流れを受けて買いが先行しようが、その後はこう着感の強い相場展開が続きそうである。昨日は前日の価格水準でのこう着となり、4営業日ぶりに陰線を形成している。ボリンジャーバンドでは+1σと+2σとのレンジ内での推移。パラボリックはSAR値にタッチしており、陽転シグナルが発生した。MACDは陰転シグナルが継続しているが、シグナルとの乖離は縮まってきており、陽転シグナルへのハードルはそれ程高くないだろう。
 一目均衡表では転換線、基準線を上回っての推移が続いている。遅行スパンは実線に接近しており、22700円処を下回ってくるようだと、週後半には下方シグナルを発生させてくる可能性がある。ただし、週末には高値ピークとなった11月9日のところに到達し、いったん下方シグナルを発生させたとしても、その後の実線の切り下がりにより翌週には、上方シグナルを発生させてくる可能性が高いだろう。こう着のなか来週以降のシグナル好転を意識した押し目拾いのスタンスに。22750-23000円のレンジを想定。


[予想レンジ]

上限 23000円−下限 27550円



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情報提供元: FISCO
記事名:「 来週以降のシグナル好転を意識した押し目拾いのスタンス