[本日の想定レンジ]
 4日のNY市場は上昇。トランプ次期大統領への政策期待が強まり買いが先行。FOMC議事録では、財政出動の拡大で予想よりも早いペースで利上げが行われる可能性が議論された。次期政権への期待に対する市場の過剰反応を懸念する見方も示されたが、米景気への楽観的な見方から発表後に上昇。ダウ平均は60.40ドル高の19942.16、ナスダックは47.92ポイント高の5477.00。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の19625円。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ややこう着感の強い相場展開が意識されそうだ。円相場は1ドル117円30銭辺りと前日からは円安の流れが一服していることも、利食いに向かわせよう。もっとも、トランプ政権への期待から先高期待は強く、押し目買い意欲から、底堅さが意識されやすいと考えられる。
 なお、昨日の大幅上昇によりボリンジャーバンドでは+1σを突破し、+2σとのレンジに移行してくる可能性がある。週足ベースでの価格帯別出来高では下値は19000-19200円レベルを突破してきており、19400-19600円処の積み上がりを突破してくると、2万円は早そうである。その他、パラボリックはSAR値を突破し、陽転シグナルを発生させている。また、昨年来高値を更新したことにより、新値足は陰線2本で陽転をみせており、直近の陰転がダマシになっている。まずは19600円処での底堅さを見極めたいところ。19550-19650円のレンジを想定。

[予想レンジ]

上限 19650円−下限 19550円



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情報提供元: FISCO
記事名:「 まずは19600円処での底堅さを見極め