*16:00JST 日経平均は反落、一時36000円割り込むも下げ幅を大幅に縮小 10日の米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は890.01ドル安の41911.71ドル、ナスダックは727.90ポイント安の17468.32で取引を終了した。トランプ大統領が週末のインタビューで政策の大幅修正で経済が過渡期にあると言及し、景気後退入りも除外しなかったため警戒感に寄り付き後、下落。特にハイテクでの利益確定売りが目立ち、相場は終日軟調に推移した。終盤にかけて関税を巡る不透明性などに手仕舞い売りが一段と強まり、下げ幅を拡大し終了。

米国株の大幅安と為替の円高推移などを受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均はマドを空けて急落。為替の円高加速や金融株が一段安となり、日経平均は一時36000円を割り込んだ。ただ、為替の円高ドル安が一服したことや、ファーストリテ<9983>が切り返したことで、日経平均は下げ幅を縮小。為替が1ドル147円30銭台まで値を戻したこともあり、日経平均は陽線を残し取引を終えた。値幅が大きかったことも影響して、プライム市場の売買代金は5兆円を超える大商いとなった。

大引けの日経平均は前日比235.16円安(-0.64%)の36793.11円となった。東証プライム市場の売買高は22億4466万株。売買代金は5兆4820億円。業種別では、証券・商品先物、非鉄金属、サービス、建設、銀行などが下落した一方、小売、倉庫・運輸、鉱業、その他製品、食料品の5セクターが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は25.5%、対して値下がり銘柄は71.7%となっている。

日経平均採用銘柄では、古河電工<5801>、住友電工<5802>など電線株の下げが目立ったほか、野村HD<8604>、みずほFG<8411>、T&Dホールディングス<8795>、ふくおかFG<8354>、第一生命HD<8750>、しずおかFG<5831>など金融株も下げを拡大した。このほか、資生堂<4911>、コニカミノルタ<4902>、富士通<6702>、日本電気<6701>、京成電鉄<9009>、リクルートHD<6098>などが下落。

一方、サッポロHD<2501>、イオン<8267>、大塚ホールディングス<4578>、中外製薬<
4519>などディフェンシブ銘柄の一角が買われた。また、横河電機<6841>、ダイキン
<6367>など機械株の一角も上昇したほか、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>が切り返す動き。このほか、あおぞら銀行<8304>、マツダ<7261>などが買われた。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は反落、一時36000円割り込むも下げ幅を大幅に縮小