*16:00JST 日経平均は大幅続伸、海外投資家による先物買いとの観測 2日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は128.65ドル安の44782.00ドル、ナスダックは185.78ポイント高の19403.95で取引を終了した。今週、雇用統計などの重要経済指標発表を控え調整が強まり、寄り付き後、まちまち。ダウは長期金利の上昇や、中東地政学的リスク、フランスの内閣が不信任の公算で崩壊の危機に直面していることなどが警戒され、終日軟調に推移。ナスダックはハイテクが支援し堅調に推移し、過去最高値を更新。相場はまちまちで終了した。

米国市場はまちまちだったものの、ハイテク株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は寄付きからじりじりと上げ幅を拡大し、終値ベースでは11月25日以来となる39000円台を回復した。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の来年度からの運用計画で、実質的な運用利回りの目標を現状の1.7%から1.9%に引き上げる案を厚生労働省が示したことが引き続き材料視され、海外投資家が先物買いを入れたとの観測。東京エレクトロン<8035>や、アドバンテスト<6857>など値がさ半導体株が日経平均をけん引した。

大引けの日経平均は前日比735.84円高(+1.91%)の39248.86円となった。東証プライム市場の売買高は21億3594万株。売買代金は5兆748億円。業種別では、海運、非鉄金属、卸売、電気機器、機械などが上昇した一方、水産・農林、鉱業の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は81.3%、対して値下がり銘柄は16.3%となっている。

日経平均採用銘柄では、東京エレクトロンやアドバンテストのほか、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>などの半導体株が買われたほか、川崎重工<7012>、三菱電機<6503>など防衛関連の一角も上昇。このほか、古河電工<5801>、川崎汽船<9107>、フジクラ<5803>、オークマ<6103>、ソフトバンクグループ<9984>、ニデック<6594>などが買われた。

一方、為替が1ドル150円台とやや円安ドル高に振れたことなどから、ニチレイ<2871>、ニッスイ<1332>、日清製粉グループ本社<2002>、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など円高メリット銘柄がさえない。このほか、関西電力<9503>、住友ファーマ<4506>、ソシオネクスト<6526>、シャープ<6753>、出光興産<5019>などが下落した。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は大幅続伸、海外投資家による先物買いとの観測