日経平均は大幅に3日続落。1日の米国市場ではトランプ政権の保護主義的な貿易政策に対する懸念が強まり、NYダウは420ドル安と大幅に3日続落した。本日の日経平均はこうした流れから384円安でスタートすると、前場に一時21088.96円(前日比635.51円安)まで下落した。後場に入ると買い戻しや押し目買いが入りやや下げ渋ったが、「日銀が19年度ごろに金融緩和の出口戦略を検討」などと伝わり、円相場が1ドル=105円台に上昇するとともに日経平均は弱含む場面もあった。

大引けの日経平均は前日比542.83円安の21181.64円となった。東証1部の売買高は16億0100万株、売買代金は3兆0235億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、精密機器、鉄鋼、ゴム製品、輸送用機器、非鉄金属が下落率上位だった。一方、その他製品は小幅な下げにとどまった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>といった指数寄与度の大きい値がさ株の下げが目立ち、トヨタ自<7203>も2%超下落した。その他売買代金上位は三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、三井住友<8316>など全般軟調。一部証券会社が業績予想を下方修正した日揮<1963>、レーティング引き下げ観測の中外薬<4519>などは大きく売られた。また、決算発表の伊藤園<2593>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金上位では任天堂<7974>、SUMCO<3436>、Vテク<7717>が逆行高。Vテクは目標株価引き上げの動きが見られた。2月の月次売上高が好材料視された松屋<8237>、第1四半期が大幅増益となった巴工業<6309>は上げ目立つ。また、アグロカネショ<4955>、サイバリンクス
<3683>、日東精工<5957>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日経平均は大幅に3日続落、米政策懸念でリスク回避ムード