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小幅に反発して始まった日経平均は、その後下げに転じる局面もみられたが、寄り付き後早い段階で再び上昇に転じ、上げ幅を3桁に拡大。ただし、上値追いの流れにはならず、21500円台でのこう着が続いている。先週末の米国市場の下落影響は限られるものの、19日のソフトバンク上場と19-20日の日銀金融政策決定会合、18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、21日には米連邦政府の暫定予算の期限を迎えるなか、リバランス中心の売買にとどまっている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1200を超えており、全体の約6割を占めている。セクターでは電力ガス、陸運、保険、ゴム製品がしっかりな半面、鉱業、石油石炭、水産農林、医薬品、機械が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>が支える格好。
薄商いの中、インデックス売買に押し上げられた格好であろう。ユニファミマが堅調なほか、売り先行で始まったソフトバンクGがプラスに転じたインパクトが大きいとみられる。全体の約6割近い銘柄が下落する局面の中で、指数インパクトの大きい値がさの一角がけん引する格好のようである。
また、マザーズ指数が2%の下落となっており、センチメントを悪化させている。月末に向けた税金対策等の換金売りの流れもあるとみられるが、クリスマス休暇から国内外の機関投資家の売買が細る中では個人主体の売買が期待されることもあり、中小型株の出直りに期待したいところでもある。まずは、19日のソフトバンク上場、その後の資金還流の動きを見極めるまでは、中小型株も手掛けづらいところのようである。とはいえ、商いが薄い中でも日経平均が底堅い値動きをみせてくることにより、中小型株についても年末高を意識した押し目拾いの流れがみられる可能性はありそうだ。
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