ソフトバンクによるインドへの投資が加速しているもようだ。インドの地元メディアによると、ソフトバンクはインドの携帯大手リライアンス・ジオ・インフォコム(ジオ)に対し、最大30億米ドル(約3300億円)を投資する可能性が高いという。

また、サウジアラビア王国の国有石油会社であるサウジアラムコは先週、ジオの発行済み株式の25%を100億-150億米ドルで取得することでジオに打診していたとも報じられた。

関係者によると、ソフトバンクによるジオの出資について、一株当たりの買取価格はまだ決まっていないという。

ジオは2019年3月末までの負債残高は7621億2000万ルピー(約1兆2194億円)に上っており、親会社であるリライアンス・インダストリーズ(コングロマリット)はジオのバランスシートを改善させるため、携帯の第4世代(4G)サービスに使う周波数帯や基地局、通信ケーブルなどの売却を計画していた。ただ、この計画が白紙に戻していると報じられた。

リライアンスは、資産売却の変わりに、内部の構造改革や海外資本の受け入れを通じてジオのキャッシュフローを改善させる方向に転換させる可能性が高いとみられている。

なお、ソフトバンクはここ数年、インド市場を重視している姿勢は鮮明になっている。ソフトバンクは子会社を通じてインドのEC大手サイトであるスナップディールや、タクシー配車会社のオラなどに投資している。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【中国の視点】ソフトB:インド携帯大手ジオに最大30億米ドル投資へ