英国ポンドが同国の与党保守党の閉幕で波乱の展開となる可能性が高まっている。前2回大会でメイ首相の発言でポンドが急落し、1985年以来の低水準を記録したこともあったためだ。また、欧州連合(EU)の離脱をめぐる先週の交渉が行き詰まったこともあり、ポンドの先行きに対する悲観的な見方は優勢になっている。

メイ首相は大会の最終日となるきょう3日に演説する予定だ。首相のEU離脱方針に対し、党内のジョンソン前外相ら強硬派は激しく批判。ジョンソン氏きのう2日の演説で、党としてメイ首相を支えるようと訴えたが、昨年の首相が提案した「EU単一市場と関税同盟からの明確な離脱」に戻るべきだと主張した。

一部メディアは、ジョンソン氏らが離脱方針の見直しを求める大規模な集会を計画していると報じていた。報道通り大規模な反対集会が開かれ場場合、ポンドの売り圧力が一段と強まる公算が大きい。

なお、多くのトレーダーはメイ氏が市場に歓迎されない発言をすると予測しており、前2回大会のようにポンドが急落するという警戒感が市場関係者の間で広がっている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【中国の視点】ポンド:保守党大会の閉幕で波乱の展開か、トレーダーは戦々恐々