マドリード/ローマ、2025年2月17日 - スペインの高速鉄道運行会社であり、トレニタリア(FSグループ)が一部出資するiryoと、イタリアのナショナルキャリアであるITAエアウェイズは、「列車+航空」の統合サービスを提供するための提携契約を締結しました。

この提携により、乗客は1つの予約でスペインとイタリアを結ぶ新たな組み合わせの旅程を利用できるようになります。ITAエアウェイズの顧客は、フレッチャロッサを活用してコルドバ、バレンシア、アリカンテ、セビリア、マラガといったITAエアウェイズの直行便がない目的地にも便利にアクセス可能になります。同時に、iryoの乗客は、ローマ、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリを含むイタリア国内20以上の空港への接続が可能になります。

「FSグループにとって、ヨーロッパは単なる市場ではなく、未来に向けた統合的かつ持続可能なモビリティのための戦略的機会です。我々のビジョンは、鉄道を主要都市や大都市圏を結ぶ手段としながら、異なる欧州諸国間のシームレスな移動を促進することにあります。この観点から、異なる交通手段の統合は、CO2排出の削減と生活の質の向上に貢献する欧州輸送システムの中核となるべきものです。そのため、2025~2029年の戦略計画では国際事業の拡大を掲げ、旅客数の40%増加を見込んでいます。我々の目標達成の鍵を握るのはFS Internationalであり、すでに1万2,000人の従業員と30億ユーロの売上を誇るグローバル企業として成長を続けています。」
FSグループ CEO &General Manager ステファノ・アントニオ・ドンナルンマ

「このたびFSグループの一員であるiryoとの提携は、スペイン市場向けのサービス拡充において大きな一歩となります。また、ITAエアウェイズのインターモーダル(異種交通機関連携)戦略の強化にも寄与するものです。本提携は、当社のビジョンである『持続可能性』『革新』『顧客中心主義』を体現するものでもあり、スペインとイタリアの間の効率的な接続を確保することを目的としています。ITAエアウェイズは、ローマ・フィウミチーノ空港を拠点に、マドリードとバルセロナを経由してスペイン国内7都市へ接続します。革新的な事業者であるiryo、そして長年のパートナーであるFSグループと協力できることを大変嬉しく思います。」
ITAエアウェイズ CEO &General Manager ヨーグ・エバーハルト

この統合チケットにより、ITAエアウェイズとiryoの利用者は両社のサービスを享受することができます。ITAエアウェイズのカスタマーサポートセンターおよびiryoの駅係員(配備されている駅)にて、必要に応じたサポートを受けることが可能です。

マドリードおよびバルセロナの空港からは、高速鉄道を利用してスペイン各地へ移動できます。現地の鉄道接続はすでに予約に含まれており、追加の移動費用は不要です。

「列車+航空」チケットは、ITAエアウェイズの公式ウェブサイト(ita-airways.com)、認可された旅行代理店、ITAエアウェイズの航空券販売窓口、およびカスタマーサポートセンターで購入可能です。
iryoの列車に搭乗する前に、ITAエアウェイズの顧客は予約時に列車チケットをメールで受け取るようリクエストすることも、公式ウェブサイト(www.iryo.eu)で直接入手することもできます。

iryoについて
iryoは鉄道運行会社Intermodalidad de Levante S.A.(ILSA)の商業ブランドであり、スペイン初の民間高速鉄道運行会社です。トレニタリア、Air Nostrum、Globalviaが出資しており、2022年11月25日にマドリード~バルセロナ間のフレッチャロッサ運行を開始。その後、バレンシア、クエンカ、セビリア、マラガ、コルドバ、アリカンテ、アルバセテなど、スペイン各地へ路線を拡大してきました。運行開始以来、すでに1,300万人以上の乗客を輸送しています。

ITAエアウェイズについて
ITAエアウェイズはイタリアのナショナルキャリアであり、イタリア経済財務省が59%、ドイツのルフトハンザ・グループが41%を保有しています。同社は、旅客および貨物輸送を提供し、国際的な接続性の確保を通じて観光および貿易を支援するとともに、国内移動の利便性向上にも取り組んでいます。

ITAエアウェイズは、デジタル化を推進し、顧客体験の向上とパーソナライズされたサービスの提供に注力しています。また、環境負荷の低減に向けた最新鋭機材の導入、従業員および地域社会への貢献、企業統治の強化など、持続可能性に対する高い取り組みを行っています。

現在の冬季スケジュールでは、ITAエアウェイズは55都市へ運航しており、15の長距離路線、24の国際線、16の国内線を展開しています。スペイン市場においては、マドリード発着21便、バルセロナ発着21便の計42便(週84便)を運航。ローマ・フィウミチーノ空港からは、サンパウロ、ブエノスアイレス、リオデジャネイロといった南米路線を含む国際・長距離路線への乗り継ぎが可能です。

FSグループについて
FSグループはイタリアの交通インフラの中心を担い、インフラの統合と多様な交通手段の連携を推進する重要な役割を果たしています。
同社は9万2,000人以上の従業員を抱え、総延長17,000km以上の鉄道網を管理。そのうち1,000km以上は高速鉄道網です。さらに、約32,000kmの道路網も運営しており、インフラ整備の確実性向上や貨物輸送の強化、エネルギー自立性の向上などに取り組んでいます。





配信元企業:イタリア・トラスポルト・アヱレオ・エス・ピー・エイ
プレスリリース詳細へ

ドリームニューストップへ
情報提供元: Dream News
記事名:「 FSイタリアーネとITAエアウェイズ:「列車+航空」チケットでイタリアとスペインをシームレスに移動 iryoのフレッチャロッサとITAエアウェイズの航空便による統合ソリューション