当社は、2020年から「お酒の醸造や熟成のために音楽を聴かせる」という取り組みを開始し、2021年には、当社音楽振動技術の証である「Matured by Onkyo」が付された商品が販売されました。当社は、当社の音楽振動技術により熟成が行われたお酒を「加振酒」と名付け、知名度の強化を行っております。 また、当社は、東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科の徳田 宏晴 教授らと共同し、振動および音を利用した発酵メカニズムの研究を行っております。このたび、東京農業大学 醸造科学科および当社が共著しました論文「可聴音による加振が酵母のアルコール発酵におよぼす影響」(Effect of Vibration Produced by Audible Sound on Alcohol Fermentation of Yeast)が、日本ブドウ・ワイン学会誌 Journal of ASEV Japan vol.35, No.2に掲載されました。当該論文におきましては、可聴音による加振がワイン酵母(OC-2)のアルコール発酵におよぼす影響が検討されております。
■論文概要 タイトル:可聴音による加振が酵母のアルコール発酵におよぼす影響 (Effect of Vibration Produced by Audible Sound on Alcohol Fermentation of Yeast) 著者:徳田宏晴(1)・寄兼菜摘(1)・横畑史乃(1)・北川範匡(2)・定家弘一(2) 1: 東京農業大学・醸造科学科 2: オンキヨー株式会社
◆Matured by Onkyoについて 当社ルーツの1946年創業以来、当社は音を扱う専門メーカーとして測定器だけの評価に頼らず、感覚量を技術に落とし込むといったオーディオ設計を行ってまいりました。 “物理的な正しさで再生純度を高め、音楽表現力を引き出すオーディオ設計を食品に応用し、音楽がもつ自然の力を使って素材のポテンシャルを最大限に引き出す” をテーマに音楽振動が酵母に与える影響について東京農業大学 醸造科学科とともに研究解明を進めております。 それぞれの環境に合わせた最適な音楽加振と味への追求を「Matured by Onkyo」として掲げ、今後多くの分野において付加価値のある提案を行ってまいります。