Gcore Head of Security Andrey Slastenov コメント 2024年上半期での攻撃力の上昇が0.1Tbpsにとどまったとは言え、たかだか300Gpsの攻撃であったとしても数秒で未保護状態のサーバをオフラインにしてしまえることを考えると、予断を許さない状況と言えます。テラビット単位の攻撃の威力は計り知れないものです。攻撃力の高まりが小さくとどまったとしても、攻撃からの影響は甚大な結果に帰着しかねません。 攻撃の実行頻度の上昇は懸念材料であり、対象業界はなぜ標的とされるのかを探った上で対策を講じる必要があります。ゲーミング業界では競合間での攻撃が実行されるケースがあります。また一方で、DDoS 攻撃でゲーミングサービスをオフラインにしてしまうことでゲーミング業界のマネタイズ機構に影響を及ぼすよう仕向けているケースもあります。テクノロジ企業がサービス提供において、サーバ、ネットワークやストレージサービスの可用性が妨害を受けるケースがありますが、これも同様にマネタイズ機構への影響を企図した攻撃と言えます。
DDoS 攻撃の発生源・拠点 アプリケーションレイヤでの攻撃発生源の国の特定は攻撃者の IP アドレスを使用します。ネットワークレイヤでの特定には攻撃パケットを受信したデータセンタ拠点を洗い出す手法を採用しています。