従来のフィルムとは対照的に、ELCRES HTV150A誘電体フィルムで作られた単一コンデンサは、最高150度Cの高温および最高1,000Vの高電圧において安定した性能を発揮する。ニチコン社はAC-DCインバータモジュールメーカーにコンポーネントの候補を提供するため、SABICと協力して自社のコンデンサ設計にこのフィルムを実装し、テストに成功した。このたびのPCIM Asia 2024でSABICは、プロトタイプのコンデンサをブース展示するとともに、誘電体フィルムに関する3つのプレゼンテーションを行う。
1つ目は「Reliability of HTV150A High Temperature and High Voltage Films for DC-Link Capacitors(DCリンクコンデンサ用HTV150A高温高電圧フィルムの信頼性)」と題したプレゼンテーションで、SABICのチーフサイエンティストであるAdel Bastawros博士とリードサイエンティストの周淵が登壇し、8月29日(木)午前10時50分から11時10分(CST)にPCIM Exhibitor Forum 5会場で開催される。
他の2つのプレゼンテーションはPCIM Tech Conferenceでの開催が予定されている。8月29日には「口頭発表8:電力変換III」内のセッションとして、午後3時30分(CST)から会議室9CにてBastawros博士の講演「150C Capacitors for DC-Link Applications(DC-リンクアプリケーション用150度Cコンデンサ)」が、8月30日には「口頭発表11:周辺コンポーネントと回路」内で午後2時40分(CST)から会議室9Bにて、Bastawros博士の同僚であるリードサイエンティスト周淵の講演「Aging Behavior at 85C and 85% RH of High Heat Capacitors for DC-Link Applications(DC-リンクアプリケーション用高耐熱コンデンサの、85度Cおよび85% RH環境下における長期耐湿評価)」が、それぞれ開催される。