遺伝性乳がん卵巣がん症候群(hereditary breast and ovarian cancer;HBOC)といった遺伝的要素の強いがん(遺伝性腫瘍)の存在が知られるようになり、今後ますます遺伝カウンセリングの需要は増加すると考えられています。しかし、遺伝性腫瘍の疑いのある患者を、十分に拾い上げられていないのが現状です。その主な理由の一つは、拾い上げを担当する専門医療職、特に認定遺伝カウンセラーの不足が原因です。 そこで、近年急速に発展している人工知能(artificial intelligence;AI)を活用して、拾い上げ業務を効率化することを目指すため、独自にシステムを開発しました。 そのシステムの開発が完了し、神奈川県立がんセンターにて導入されましたので、お知らせいたします。