メタバースは3D空間の中で莫大なデータが日々蓄積されていくため、AI(人工知能)と親和性が高く、メタバースの活用を加速する要素になると考えられる。メタバースのサービス参入事業者の中には、AI関連で様々な研究開発を行っている企業も多い。 大規模データをAIを活用して処理し、サービスを提供する事業者は今後増えていくものと見られる。ChatGPTに代表される、大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)や生成AIなどAI技術を有効に活用することで、メタバース空間内での接客やカウンセリング、3Dモデル制作のコスト軽減につなげるとともに、自然な対話・応答が可能となることで需要が拡大する可能性がある。 一方で、現状では、著作権侵害や信頼性(間違いや不適切な表現、偏見を含む回答等)など、法人向けにビジネス用途でAIを活用するにはまだ解決すべき課題が多い。安全性を確保することが、メタバースにおけるAI活用・普及の前提になると考える。