Bluetooth（R）市場動向 2023年版を公開

Bluetooth デバイスの年間総出荷台数、2027年には76億台到達の見込み

Bluetooth（R）技術を管理する業界団体Bluetooth SIG（Special Interest Group） ＜ https://www.bluetooth.com/ ＞は、さまざまな市場でより多くの用途に活用され、普及拡大していくBluetooth技術の最新トレンドについて解説した年次の『Bluetooth（R）市場動向』2023年版を本日発表しました。この最新版では、昨年7月に全仕様を公開したLE AudioおよびAuracastTM ブロードキャスト オーディオの今後の展開、Bluetooth Classic AudioからLE Audioへの移行に関する予測を初公開しています。また、Bluetooth技術をもとに新しく無線規格のグローバルスタンダードが策定された電子棚札（ESL）や、総市場規模が10兆台に及ぶアンビエントIoTなど、新規かつ大規模な市場についても考察しています。

『Bluetooth（R）市場動向』2023年版は、消費者、商業、産業アプリケーションのニーズを満たす革新的なソリューションの探求に継続的に取り組むBluetooth SIGメンバー企業による尽力と、Bluetooth技術が今後切り拓いていく方向性および影響力を浮き彫りにしています。

Bluetooth（R）市場動向 2023年 日本語版の全文は以下のURLにて無料でご覧いただけます。
https://www.bluetooth.com/ja-jp/2023-market-update/

Bluetooth デバイスの年間総出荷台数が2027年には76億台に到達すると予測
新型コロナウイルスの世界的な流行は多くの世界市場に激動をもたらし、スマートフォン、資産トラッカー、音声制御フロントなど特定のデバイスにおいて一時的な出荷不足に陥りました。短期予測における昨年の出荷台数では若干の減少となったものの、今後5年にわたる予測対象期間の後半にはより高い成長が見込まれます。この成長にはさまざまなソリューション分野が貢献していますが、過去5年間で44％増加したリモートワークの影響によるPCアクセサリー、また健康意識の高まりを反映したヘルス＆ウェルネストラッカーなどウェアラブルデバイスへの需要の増加など、パンデミックによる影響の別の側面も表れています。Bluetooth 対応デバイスの年間出荷台数は今後5年にわたり年平均成長率9%で堅調に推移し、2027年には76億台を超えると予測されます。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000279529&id=bodyimage1】

新しいオーディオ体験と市場の成長をもたらすLE Audio
20年を超えるイノベーションに基づき、昨年7月に全仕様が公開されたBluetooth LE Audio は、Bluetooth ソリューションで最大の分野であるオーディオストリーミングにさらなる機能強化をもたらしました。LE Audioの新機能であるAuracastTM ブロードキャスト オーディオは、オーディオソースデバイス（スマートフォン、タブレット、テレビ、公共のサウンドシステムなど）から、1つまたは複数のオーディオストリームを、台数無制限のオーディオシンクデバイス（イヤホン、スピーカー、補聴器など）に放送できる新機能であり、個人的なオーディオ共有とともにロケーションベースのオーディオ共有を実現するなど、イノベーションのための重要な新しい機会を提供します。

アナリストによると、今後5年間におけるAuracastTM 対応デバイスおよび公共の場へのAuracastの導入件数には大きな成長が見込まれます。それにより新しい体験が促進され、Bluetooth（R）オーディオ周辺機器の価値の向上と、オーディオアクセシビリティに新たな可能性をもたらす、聴覚補助ソリューションにおける新しく拡張性の高い選択肢が生まれることが予想されます。2030年までにAuracastの導入が見込まれる施設数は、全世界で250万箇所に及びます。Auracastの導入の進展は、LE Audio対応デバイスの普及の速さに直接の影響をもたらすでしょう。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000279529&id=bodyimage2】

電子棚札（ESL）が新たな大規模市場に
ESL市場向けの無線規格の導入により、Bluetooth技術は、小売業におけるデジタルトランスフォーメーションの次の段階を切り拓き、店舗および買い物客の双方にとってより良い結果をもたらすことに貢献します。ESLは、常に正確な価格表示を可能にし、リアルタイムのプロモーションや商品情報へのアクセスを向上させ、より満足度が高く包括的なオムニチャネル体験を買い物客に提供します。2027年までに出荷が予測されるBluetooth ESLデバイスの台数は3億3,400万台です。

市場予測を覆す可能性を秘めるアンビエントIoT
新しい超低コストタグが可能にする全く新しいカテゴリーのBluetoothトラッキングソリューションに、アンビエントIoTがあります。さまざまな業種において利用可能なデバイス10兆台以上に及ぶ市場規模をもつアンビエントIoTは、当初は食品、医薬品、返品可能な資産など期限切れ商品を扱う高速チェーンに焦点を当てており、今後のサプライチェーンの大幅な改善を可能にするソリューションです。タグやレシーバーなど低コストデバイスをサポートする能力を備えたBluetooth技術は、その偏在性と成熟したエコシステムを背景に、アンビエントIoT市場の潜在能力を最大限に引き出す地位を占めています。

【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000279529&id=bodyimage3】

Bluetooth SIG の CEO マーク・パウエルは次のように述べています。
「Bluetooth SIGのメンバーコミュニティは、Bluetooth（R）技術を機能強化するためのイノベーションの提供に尽力し、新しい市場トレンドの形成に貢献しています。『Bluetooth（R）市場動向 』2023年版における予測は、よりコネクテッドな世界を創造するためのイノベーション開発を進めている、多くのBluetooth SIGメンバー企業のたゆまぬ努力を反映しています。このような素晴らしいコミュニティの一員であることを光栄に思います」

Bluetooth（R）技術について
毎年50億台の製品が出荷されるBluetooth技術は、シンプルでセキュアな無線接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、BluetoothのコミュニティーはBluetoothテクノロジーの機能を拡大するための取り組みを続けており、世界中でイノベーションを推進し、新たな市場を創出し、通信の定義を塗り替えてきました。現在Bluetoothは、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模デバイスネットワークなど、多くのソリューション分野で開発者に選ばれる無線技術となっています。

Bluetooth SIGについて
1998年に設立されたBluetooth SIGは、Bluetooth（R）技術を監督する非営利の業界団体です。3万8000社を超えるメンバー企業を支援するため、Bluetooth SIGは、技術を普及し、世界規模の製品認証プログラムを通してグローバルな相互運用性を促進し、Bluetooth技術の認知度、理解度、導入率を向上することでブランドを成長させる新しい改良された仕様を作るため、メンバー企業の連携を促しています。詳しくは、bluetooth.com をご覧ください。



配信元企業：Bluetooth SIG, Inc.
プレスリリース詳細へ

ドリームニューストップへ