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進行の度合いによって根本治療も可能。
保存療法との併用で症状が劇的に改善する
リンパ管細静脈吻合術とは――
数多くのリンパ浮腫患者を救ってきた専門医が
手術法から最新医療機器、術後のケアまでを徹底解説!
がん治療の後遺症として患者を悩ませる病気、リンパ浮腫。
進行するとむくみがひどくなり、歩行が困難になったり箸やペンを持つことができなくなったりと、日常生活に大きな影響を及ぼします。
ところが、医師の間ではリンパ浮腫は命に直接関わる病気ではないため軽視される傾向があります。
そのため、圧迫療法やリンパドレナージなどの保存療法しか治療として行われていません。
もちろん治療として間違ってはいないのですが、これらはあくまでこれ以上むくみが進行しないようにするためのものであり、根本的な解決策にはならないのです。
それではリンパ浮腫によってむくんでしまった手足は一生元には戻らないのかというと、そんなことはありません。
本書で紹介する「リンパ管細静脈吻合術」を行うことで根本から治療することも可能です。
この手術は、リンパ管と静脈をつないでバイパスを作り、溜まったリンパ液を静脈へ流すものです。
手術によって新たなリンパ液の流れを作るため、皮下組織にリンパ液が溜まるのを減少させることができます。
この手術を治療に取り入れることで、症状の劇的な改善が期待できます。
本書では、リンパ浮腫についての基礎知識から手術法、術後のケアまでを詳しく解説しています。
一人でも多くの症状に悩む人に、保存療法以外の新しい治療の選択肢を与える一冊です。
【書籍情報】
書 名:『リンパ浮腫は手術で治療する』
著 者:三宅 ヨシカズ(みやけ よしかず)
発売日:2022年10月31日
定 価:900円(税込価格990円)
体 裁:新書版・並製/176ページ
ISBN :978-4-344-94127-4
【目次】
[第1章]なぜリンパ浮腫は起こるのか?
[第2章]症状を放置すると危険! リンパ浮腫が引き起こす危険な合併症
[第3章]圧迫療法、リンパドレナージ、スキンケア……保存療法だけがリンパ浮腫の最適な治療ではない
[第4章]新たなリンパの通り道を形成し、症状を改善に導く リンパ浮腫は手術で治療する
[第5章]リンパ浮腫の外科手術で元の生活を取り戻した人たち
【著者プロフィール】
三宅 ヨシカズ(みやけ よしかず)
2003年、関西医科大学医学部卒業。2003年に関西医科大学形成外科学講座に入局。高度救命救急センター麻酔科研修を経て2006年葛西形成外科勤務、同年、医誠会病院形成外科美容外科に勤務し創傷治療センターを設立。2010年に八尾市立病院形成外科診療科長、2020年に八尾市立病院形成外科部長を務める。2021年7月より八尾市立病院形成外科非常勤医として手術指導をする一方で、同8月に大阪あべのリンパ浮腫クリニックを開院。
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