また、肺気腫は慢性気管支炎と合わせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と総称されています。国際呼吸器学会フォーラムが発行した2017年の「Global Impact of Respiratory Disease」レポートによると、毎年約6,500万人がCOPDにかかり、300万人がCOPDで死亡し、世界の死因の第3位を占めています。さらに、肺気腫の約2%は、α-1-アンチトリプシン遺伝子の遺伝性欠損により発症しています。また、慢性呼吸器疾患は公衆衛生上の問題であり、2017年の死亡者数は推定390万人で、世界の全死亡者の7%を占めています。