Bluetooth デバイスの出荷台数は今後5年で約50%拡大 2020年は世界の多くの市場で波乱の一年となりましたが、Bluetooth 市場は2021年の訪れと共にパンデミック前の水準へと急速に回復を始めました。アナリストの予想では、2022年は当初の予想よりさらに早く回復が進む見込みです。Bluetooth 対応デバイスの年間出荷台数は今後5年に1.5倍に増え、2026年には70億台を超えると予想されています。
オーディオストリーミングが、今後も Bluetooth 最大のソリューション分野に リリースが間近の Bluetooth LE Audio は、Bluetooth ソリューションの最大の分野であるオーディオストリーミングについて、さらなる機能拡張を可能にすると期待されています。オーディオ品質を向上しながら消費電力をさらに抑え、ブロードキャスト・オーディオといった新しいオーディオ体験を提供するため、スピーカー、ヘッドセット、イヤホンなどのオーディオ周辺機器の性能に対してますます高まるユーザーの要求に応える開発が可能になります。Bluetooth イヤホンの年間出荷台数は2026年に6億1900万台に達し、全ワイヤレスヘッドセットの66%を占めると予想されています。 LE Audio は、Bluetooth 対応補聴器の幅広い展開など、新しい種類のオーディオ周辺機器の実現も支えることができます。柔軟性の向上でユーザーの用途や意向に合致する、より優れたフォームファクタの開発を可能にします。こうしたことから、Bluetooth のヒアラブルデバイスの2026年の年間出荷台数は現在の2.6倍になると見込まれています。
最も急速に成長する分野は Bluetooth 位置情報サービス 近年のグローバルサプライチェーンの混乱と Bluetooth の測位性能の向上で、Bluetooth 位置情報サービスに対する需要が高まっています。RSSI、方向検知、そしてまもなく登場する高精度距離測定機能を備える Bluetooth 技術は、高精度の位置情報サービスソリューションを幅広く開発するために必要な信頼性と柔軟性を提供します。アナリスト予想では、Bluetooth 位置情報サービスデバイスの2026年の年間出荷台数は現在の3倍に上る見込みです。 アナリスト予想に基づいた解説によると、この出荷台数の継続的な伸びを主に牽引するのは、資産追跡などで使用されるリアルタイム位置情報システム(RTLS)です。位置情報サービスデバイスの今年の出荷台数で最も多いのは、医療などで使用される業務用 RTLS システムですが、2026年には年間出荷台数が3億5000万台に達すると予想されています。 Bluetooth SIG の CEO マーク・パウエルは「毎年、Bluetooth SIG のメンバー企業は Bluetooth 技術の機能を向上させ、新しい市場トレンドを生み出す技術革新の実現に向けて力を尽くしています。『Bluetooth 市場動向 2022年版』に掲載されている予測は、よりコネクテッドな世界の実現に向けてイノベーションの開発に取り組む数多くの Bluetooth SIG メンバー企業の不断の努力を映し出すものです」とコメントしています。
Bluetooth SIG について 1998年に設立された Bluetooth SIG は、Bluetooth(R)技術を管理する非営利事業者団体です。Bluetooth SIG は38,000社のメンバー企業を支援する存在として、Bluetooth 技術の機能拡大のための新規・拡張仕様の策定におけるメンバー企業間の共同作業を取りまとめ、世界クラスの製品認証プログラムを通してグローバルな相互運用性を推進し、Bluetooth 技術の認知、理解、採用の促進による Bluetooth ブランドの発展に取り組んでいます。詳しくは、bluetooth.com をご覧ください。
Bluetooth 技術 について 対応製品の年間出荷台数が50億台を超える Bluetooth(R)技術は、シンプルでセキュアなワイヤレス接続のグローバル規格です。1998年の設立以来、Bluetooth コミュニティは機能拡張に取り組み続け、イノベーションを推進し、新しい市場を開拓して、世界中で通信の常識を塗り替えてきました。今日 Bluetooth は、オーディオストリーミング、データ転送、位置情報サービス、大規模ネットワークをはじめとするさまざまなソリューション分野で、開発者に選ばれるワイヤレス技術となっています。詳しくは、bluetooth.com をご覧ください。