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人や社会に「必要ない……」と
見向きもされなかったものから新しい価値が生まれる
「なんやこれ……! めちゃくちゃうまい……!」
かすうどんを食べた瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けた。かすうどんとは油かすをのせたうどんで、大阪の南の地域で昔からよく食べられているソウルフードのこと。それまで働く目的が見えずブレブレな人生を送ってきた男は、このかすうどんとの偶然の出会いによって飲食業界で生きることを決意し、かすうどん専門店をオープンさせた。その後、男の人生は決してとんとん拍子には進まなかったが、いいお客さんに出会い、いい従業員に恵まれ、いい業者さんと知り合えたことで、縁が縁を呼び、運が運を呼んだ。周りの人たちに喜んでもらうために、自分ができることを全力で楽しんで取り組むようになったことで、仕事も自分の人生もなぜかうまくいき始めたのだった――。
本書では、著者がたった1人で始めたかすうどん専門店から200人を超える従業員たちがいきいきと働き、人気店となるまでの過程で起きたエピソードとともに著者が感じた仕事や人生におけるヒントを紹介する。
【書籍情報】
書 名:『かすうどん男』
著 者:畑博貴(ハタ ヒロキ)
発売日:2022年3月24日
定 価:1500円(税込価格1650円)
体 裁:単行判・並製/226ぺージ
ISBN :978-4-344-93696-6
【目次】
1 友人からの頼まれごとを何気なく引き受けたら、人生が変わった話
2 見よう見まねのど素人でも手抜きしなかったら、周りの人が見てくれていた話
3 自分の努力を人に押しつけていたと気づけた話
4 お客さんに喜んでもらうことの大切さを知った話
5 料理長のスパルタ教育のおかげで、お客さんの時間のありがたさに気づいた話
6 相手に本当に必要なものだけを売っていたらいいと気づけた話
7 条件の善し悪しを言い訳にしなかった話
8 「お客さんゼロ」のどん底を味わったら、足りないことが見えてきた話
9 たった1杯のお茶漬けの注文がすごく嬉しかった話
10 一生忘れられないお客さんとの出来事で、飲食の仕事の奥深さを知れた話
11 お客さんに紹介された「かすうどん」との出会いの話
12 まだ何もできていない若造だったのに、手を貸してくれる人がいた話
13 未完成な状態からスタートしたから、応援してくれる人が増えていった話
14 思い切って先入観を捨ててみた話
15 仲間が辞めるタイミングで、自分があるのは仲間のおかげだと再認識できた話
16 コミュニケーションが苦手だったから毎月メンバーに感謝の手紙を書くようになった話
17 若手のメンバーに思い切って任せてみたら、お店が息を吹き返した話
18 困り果てていたときに救世主が現れてくれた話
19 捨てられているものに目を向けたら、少しずつ輝き始めた話
20 人通りが少ないところにお店をつくったら通り全体が賑わい始めた話
21 主役だったものを名脇役に変えてみた話
22 流れにノっているつもりのときが、いちばん怖いと気づけた話
23 やる気のなさが、周りにも伝染ってしまうと気づけた話
24 いい言葉だけを使うというルールをつくった話
25 楽しい時間の共有がチームに必要だと気づけた話
26 信頼できる人が縁とチャンスをくれた話
27 人材採用にかけるコストはなくても、なぜか人が集まるようになった話
28 挨拶まわりをするとなぜかお客さんが戻ってきてくれる話
29 お客さんへのお声がけをしていたら、お店がパワースポット化していく話
30 学べる環境をつくるのがおっさんの務めだと気づいた話
31 「無形」の資産は、人生最大の財産になる話
32 若い人たちのためのおせっかいが大事だと思った話
【著者プロフィール】
畑 博貴 (はた・ひろき)
株式会社龍ノ巣ホールディングス代表取締役大将
1971年生まれ。高校卒業後、自動車の整備工を経て、さまざまな飲食店で修業。1998年に串かつ店で独立し、2001年に「かすうどん」の店をオープン。2002年には有限会社龍ノ巣を立ち上げ、2005年に焼肉とホルモン、かすうどんを売りにした「焼肉ホルモン龍の巣」を出店する。EC事業や店舗展開を進めつつ、従業員のスキルアップを支援する独自の人材育成の場をつくるなど、飲食業界の地位向上も目指し、日々笑顔を忘れず挑戦を続けている。
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