- 週間ランキング
● ams OSRAMの新しいダイレクトタイムオブフライト(dToF: direct Time-of-Flight)モジュールは、光源、検出器、光学素子を1つのコンポーネントに集約
● TMF8820、TMF8821、TMF8828は、複数のゾーンでのターゲットエリアを検出し、極めて正確な測定を実現
● ゾーンごとに複数の障害物を5mの範囲まで検出可能
● 対象用途は、スマートフォンのレーザー検出オートフォーカス(LDAF)、PCのユーザー存在検出、産業、家庭およびビジネスにおける自動化システムのLiDAR(光による検知と測距)センシングなど
----------------------------------------------------------------------
※本プレスリリースは、2021年12月17日にオーストリア・プレムシュテッテンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
光学ソリューションのグローバルリーダーであるams OSRAM(日本地域統括バイスプレジデント:神永眞杉)は、より広い視野(FoV)と拡張されたレンジでマルチゾーンおよびマルチオブジェクト検出を可能にした3つの新しいデバイスを発表しました。これにより、dToFモジュールのポートフォリオを拡大します。dToFセンサー(*1)は、産業、家庭、ビジネスにおける自動化アプリケーションで幅広く使用される重要な技術です。産業用ロボットや家庭用ロボットは、安全な動作をするために、周囲の環境を検知する高度なシステムを必要とします。ams OSRAMのマルチゾーンdToFモジュールである、TMF8820(*2)、TMF8821(*3)、TMF8828(*4)は、検出領域を複数のゾーンに分割し、より高品質でより多くの情報を収集します。その結果、自動ロボットはより多くの「感覚的認識」を獲得し、潜在的な障害物を早期に検知できるようになります。また、システムメーカーにとっても、この新しいモジュールのコンパクトな設計と統合の容易さが利点となります。
(*1) https://ams.com/time-of-flight
(*2) https://ams.com/tmf8820
(*3) https://ams.com/tmf8821
(*4) https://ams.com/tmf8828
倉庫の自動化(*5)などの分野だけでなく、家庭にもロボットの活躍の場は広がっています。これらのロボットが支障なく動作し、環境内を動き回れるようにするために、特殊なToFシステムが使用されています。例えば、ロボット掃除機(*6)は周囲にある物体を認識し、障害物を避けて移動します。ams OSRAMの新しいdToFモジュールは、正確な距離測定を可能にします。ams OSRAMのマーケティングマネージャであるDavid Smithは次のように述べています。「TMF8820、TMF8821、TMF8828デバイスは、多数の検出ゾーンにおいて複数の障害物の正確な距離測定値を報告します。これにより、システムメーカーは、適切な判断を下すことができるセンサーのおかげで、周囲で何が起こっているのかについてより多くの情報を得ることができます」
(*5) https://ams.com/industrial-robotics
(*6) https://ams.com/haba#household-robotics
TMF8820 dToFモジュール(*2)はFoVを3x3(9)、TMF8821(*3)は4x4(16)、TMF8828(*4)は8x8(64)の個別検出ゾーンにそれぞれ分割しています。マルチゾーン検出により、センサーFoV内にある障害物の位置を特定することができます。これらの新しいデバイスは、FoVを最大63°まで動的に調整でき、お客様は用途に応じて狭いFoVと広いFoVを選択することが可能です。3つのdToFモジュールの検出範囲は、いずれも1センチメートルから5メートルまでです。
これらのモジュールは、940nmの垂直共振器面発光レーザー(VCSEL: Vertical Cavity Surface Emitting Laser)(*7)、マルチレンズ光学素子搭載の高感度単一光子アバランシェダイオード(SPAD: Single Photon Avalanche Diode)検出器アレイ、ヒストグラム処理用オンチップマイクロコントローラを1つのデバイスに統合しています。2.0mm x 4.6mm x 1.4mmというコンパクトなサイズで、市販のマルチゾーンdToFモジュールとしては最小の製品となっています。
(*7) https://ams.com/vcsel
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000250621&id=bodyimage1】
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000250621&id=bodyimage2】
※関連画像左:
FoVを複数のゾーンに分割することで、ロボットのすぐ近くにある障害物を正確に検出できます。
画像:ams
※関連画像右:
ams OSRAMはTMF8820、TMF8821、TMF8828でタイムオブフライト(ToF)モジュールのポートフォリオを拡大します。
画像:ams
-----------------------------------------------------------------------
●ams OSRAMグループについて
ams OSRAM Groupと、親会社であるams AG(SIX: AMS)は、光学ソリューションのグローバルリーダーです。我々は光にインテリジェンスを持ち込み、イノベーションへの情熱を注ぐことで人々の生活を豊かにします。これが我々の言う「Sensing is Life」を意味します。
合わせて110年以上の歴史を持つ当社は、想像力、深いエンジニアリングの専門知識、そしてセンサーと光の技術におけるグローバルな生産能力を提供できることが主な特徴です。当社は、コンシューマー、自動車、ヘルスケア、インダストリーの各分野のお客様が競争力を維持することを可能にするイノベーションを創出し、環境負荷の軽減を行う一方で、健康、安全、利便性の面で生活の質を向上させるイノベーションの推進を行っています。
全世界の約2万6,000人の従業員が、移動をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションの瞬間をより豊かな体験にするために、センシング、イルミネーション、およびビジュアライゼーションの分野でイノベーションに取り組んでいます。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。また、オーストリアのプレムシュテッテン/グラーツに本社を置き、ドイツ・ミュンヘンに共同の本社を設置しています。そしてグループは2020年に合計で50億米ドルを大きく超える収益(試算)を達成しており、ams AGとしてスイス証券取引所に上場しています(SIX: AMS/ISIN:AT0000A18XM4)。
詳細情報はこちらをご覧ください:https://ams-osram.com/
amsはams AGの登録商標です。また、当社製品およびサービスの多くはams OSRAM Groupの登録商標または出願中の商標です。ここで記載されるその他全ての企業名および製品名は、各所有者の商標または登録商標である場合があります。本プレスリリースで提供される情報は公開時点にて正確であることが確認されており、予告なく変更される場合があります。
●ams OSRAMのソーシャルメディア・チャンネルはこちら:
Twitter:https://twitter.com/amsOSRAM
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/ams-osram/
Facebook:https://www.facebook.com/amsOSRAM
YouTube:https://www.youtube.com/c/amsOSRAMofficial
配信元企業:ams OSRAM Group
プレスリリース詳細へ
ドリームニューストップへ