PCAN-Router Pro FDハードウェアは、CAN / CAN FD の6chを特定のアプリケーション向けに自由にプログラミングできる機能及びデータロガー機能を提供してきました。今回RJ-45 Ethernetインターフェイスを搭載する事により、PCとPCAN-Router Pro FDをEthernet接続することが可能になりました。
今後PCAN-Router Pro FDには、CAN2.0およびCAN FDデータトラフィックを記録するためのすぐに使用できるファームウェアが実装されます。CANチャネル、IP接続、およびすべての記録設定のコンフィグレーションはJSONテキストファイルを使用して行われるため、プログラミングスキルは必要ありません。また、コンフィグレーションとトレースファイルは、内蔵された16ギガバイトのeMMCメモリ、または挿入されたSDカードに保存されます。
PCAN-Router Pro FDは通常、メモリにはUSB接続を介してアクセスされます。しかし今回のアップデートによりEthernetインターフェイスが利用可能であるため、FTPを使用して接続されたIPネットワークを介してトレースファイルのダウンロード、コンフィグレーションファイルのアップロードができるというメリットがあります。さらに、ハードウェアとデータのトレースは、WebSocket接続を使用してIP経由でリモート制御が可能となっており、WebSocketクライアントソフトウェアを使用して実行が可能です。
JavaScriptを実装するWebSocketクライアントを備えたサンプルはPEAK-SystemのWebサイトからダウンロード頂く開発パッケージに含まれており、PCAN-Router Pro FDへの接続を容易にします。