株式会社パテント・リザルトは7月5日、「自動車部品業界」を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「自動車部品業界 他社牽制力ランキング2020」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2020年に最も引用された企業は、1位 デンソー、2位 アイシン、3位 日立Astemoとなりました。



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1位 デンソーの最も引用された特許は「ゲート絶縁膜が破壊されることを防止しつつ、オン抵抗上昇を抑制できるSiC半導体装置」(トヨタ自動車、豊田中央研究所と共同出願)に関する技術で、富士電機などの計11件の審査過程で引用されています。このほかには「走行軌道生成プログラム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、ROBERT BOSCHの「自動車線変更中の横方向位置偏差の低減」など計7件の拒絶理由として引用されています。
2020年に、デンソーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車(285件)、次いで三菱電機(240件)、日立Astemo(213件)となっています。

2位 アイシンの最も引用された特許は「路面状況に応じた運転支援を行う装置」に関する技術で、三菱電機などの計4件の審査過程で引用されています。このほかには、「交流の回転電機を制御する回転電機制御装置」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、コニカミノルタなどの計4件の拒絶理由で引用されています。
2020年に、アイシンの特許により影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車(111件)、次いで本田技研工業(90件)、デンソー(69件)となっています。

3位 日立Astemoの最も引用された特許は「走行環境の影響で発生する精度低下を抑制する車両位置推定システム」技術で、パイオニアの「地物データ構造、記憶媒体、情報処理装置」関連特許など計7件の審査過程で拒絶理由として引用されています。
2020年に、日立Astemoの特許により影響を受けた件数が最も多い企業はデンソー(97件)、次いでトヨタ自動車(74件)、三菱電機(57件)となっています。

4位 住友電装は「電源装置と電気ボックスを接続する電源線のサイズダウン技術」、5位 矢崎総業は「輸送時等の搬送性を高めると共に、車種ごとに設定された外装形状を容易に得られ、コストを低減できる車両ケーブル用外装部材」が、最も引用された特許として挙げられます。

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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2020年12月までに公開されたすべての特許のうち、2020年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2021年5月1日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。

■自動車部品業界 他社牽制力ランキング2020 データ販売
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
 自動車部品業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
 自動車部品業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/news/2021/07/fcitamp.html

■本件に関するお問い合せ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
 Tel:03-5802-6580
 Fax:03-5802-8271
 ホームページURL https://www.patentresult.co.jp/

■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階



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情報提供元: Dream News
記事名:「 【自動車部品】他社牽制力ランキング2020 トップ3はデンソー、アイシン、日立Astemo