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9月8日国際識字デーに寄せて
識字教育を実施する3NGOジョイントメッセージ
新型コロナウイルス感染症に立ち向かう識字プログラム
昨年12月に発見された新型コロナウイルス感染症は、数カ月のうちに全世界に拡大し、いまや全世界の子どもたちの教育に大きな影響を与えています。UNESCO(国連教育科学文化機関)によると、9月7日現在でも、8億68百万人近い生徒が新型コロナウイルスの影響を受けており、全生徒の5割にも及ぶといいます。学校閉鎖が長期化するにつれて、子どもたちの学習が異常に遅れてしまうことが世界的な懸念事項になっています。
現在、世界ではおよそ7億7千万人以上が読み書きできないといわれています。読み書きができないことによる日々の生活の困難に加え、災害時、そして世界で猛威を振るう新型コロナウイルスなどの感染症の状況に、正確な情報を得ることができないということは、時に命を危険に晒すことにもなります。
そのようななか、人びとの不安を軽減し、学びを諦めさせない力を持つのが識字です。たとえ学校に行く機会をなくしたとしても、若者や成人も含めた識字教育はそのような人たちに広く学びの扉を開いています。
9月8日は国際識字デー。皆さまのお力添えをもって、私たちは新型コロナウイルスが教育にもたらす悪影響に対峙し、すべての人たちの教育を受ける権利を保障していきます。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター
「国際識字デー」:1965年9月8日からイランで開催された「世界教育相会議(テヘラン会議)」において、当時のパーレビー国王が各国の軍事費1日分を識字基金に拠出することを提案しました。それを受けて、アメリカのジョンソン大統領が米国議会に9月8日を「国際識字デー」に制定するように呼びかけ、UNESCOが制定しました。
日本ユネスコ協会連盟の世界寺子屋運動
日本ユネスコ協会連盟は1989年から30年以上にわたり「世界寺子屋運動」を通じて子どもたちや大人が「学びの場=寺子屋」で読み書きや計算を学べるよう、教育機会を提供する活動を行っています。
「世界寺子屋運動」を実施しているアフガニスタン、カンボジア、ネパールおよびミャンマーでは新型コロナウイルスの拡大によって識字クラスなどの活動が中断されていましたが、2020年8月から各国政府のガイドラインに準じた予防策を講じながらクラスを再開できるようになりました。識字クラスでは通常20名ほどのクラスを2つに分けて人数を制限。教員や学習者はマスクを着用し、除菌も行っています。
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配信元企業:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
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