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夜が短いと思う人は、その夜に何も起こらなかった人たちだ。何でもない日常にぽかりと空いた陥穽(あな)。父との確執、妻の裏切り、友情と嫉妬がぶつかり合う孤独と絶望の深い闇から這い上がろうとする男の心の叫びを、透明な文体で掬(すく)い取った珠玉の小説作品集。日本海文学大賞に輝いた『崖』をはじめ、『ラスト・トゥデイ』(銀華文学賞奨励賞受賞作品)など4編を収録。
株式会社牧歌舎(兵庫県伊丹市、代表者:竹林哲己、以下牧歌舎)は6月30日に大島直次著『崖』を新たに出版いたしました。
【書誌情報】
書籍版:四六判・ハードカバー・216頁・定価1400円(+税)
発行所:株式会社 牧歌舎
発売元:株式会社 星雲社
【出版社からのコメント】
全編にわたって、人生の終着点である死を深く見つめた作品集。複雑に絡み合った人間の情念を美しい文体で紡いでいく。読後は、周囲のできごと全てに今までと違った視点が得られると思います。 ぜひご一読ください。
【著者情報】
1947年北海道生まれ。大学在学中から小説を書き始め、出版社にて企画部門および月刊誌の創刊・編集に携わる。定年直前に書いた中編小説『崖』で第18回日本海文学大賞受賞。現在は専門学校で講師を務めながら、執筆活動を続けている。本書に収録しなかった主な未発表作品に、『祭りの午後には息子を探して』(太宰治賞予選)、『洪水』など。また、エッセイでは『いもうと』(文芸思潮40号掲載)、『ぼくの叔母さん』(『盆の歌が聞こえない』より改題 文芸思潮45号掲載)、その他の受賞作品に『老いの車』、『オリンピックの季節の後に』などがある。
配信元企業:株式会社牧歌舎
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