2018年度の東南アジア6ヶ国(タイ・インドネシア・マレーシア・ベトナム・シンガポール・ミャンマー)の化粧品市場は、前年度比5.4%増の8,820億円となった。同地域では、可処分所得の増加やおしゃれ意識の拡大等により化粧品のニーズが高まっており、市場は10年間で1.9倍以上に拡大している。当資料では、東南アジア6ヶ国の化粧品市場の参入動向、展開ブランド、売上高等を分析するとともに、参入企業の展開状況や今後の展望についてもレポートしている。

概要
◆2018年度の東南アジア6ヶ国(タイ・インドネシア・マレーシア・ベトナム・シンガポール・ミャンマー)の化粧品市場は、前年度比5.4%増の8,820億円と好調推移を維持しており、この10年で1.9倍以上にまで拡大している。同地域では、可処分所得の増加やおしゃれ意識の拡大といった要因により化粧品のニーズが高まっている。なかでも、近年は同地域全体で紫外線による肌ダメージをケアするという意識が浸透してきており、美白ケアや日焼け止め市場は大幅な伸長率を記録している。

◆国別にみると、タイは前年度比4.0%増で推移している。美白のニーズが高いことから美白ケア市場は前年度比4.8%増と好調に推移。さらに、高齢者の増加によりアンチエイジング化粧品のニーズが拡大しており、市場の拡大に貢献している。

◆インドネシアは前年度比5.8%増で推移。中間層の拡大に伴って化粧品ユーザーが増加傾向にあるほか、ジャワ島を中心にインターネットが普及したことで通販チャネルが台頭している。また、ハラル化粧品のニーズが高まっていることから、「Wardah」(Paragon)や「Sariayu」(Martha Tilaar)といった現地ブランドを中心に売上高を伸ばしたことも好調推移の一因として挙げられる。

◆マレーシアは前年度比6.9%増で推移。中間層の拡大やインターネットの整備による通販チャネルの拡大、マレー系女性を中心とした美白化粧品の需要拡大といった要因により、高い伸長率を維持している。また、ハラル化粧品市場は「SAFI」(Wipro-Unza)や「Muslimah」(Muslimah)といった現地ブランドだけでなく日系企業や欧米系企業が参入したことなどで高い伸長率を示している。

◆このほか、ベトナムは前年度比7.9%増で推移。美白ケアや日焼け止めといった分野を中心に化粧品ユーザーが増加しており、同国市場は引き続き高い伸長率で拡大している。シンガポールは前年度比5.9%増で推移。L’OrealやEstee Lauder、資生堂といった外資系企業が好調に推移し市場拡大に寄与している。ミャンマーは前年度比7.2%増で推移。近年は富裕層をメインターゲットとしたブランドやラインの投入が活発になってきており、顧客単価が上昇したことが市場拡大の要因として挙げられる。

◆当資料では、化粧品へのニーズが高まり消費圏として注目を集めている東南アジア6ヶ国の化粧品市場について、参入動向や展開ブランド、売上高などを多角的に分析。同地域に参入している現地企業や日系企業、欧米企業、韓国・中国企業の展開状況や今後の展望についてもレポートしている。



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TPC市場調査レポート
「2019年 東南アジアの化粧品市場」
―紫外線ケア意識の向上により拡大する美白ケア・日焼け止め市場―
詳細はこちら>> http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr210190453
資料体裁:A4判204頁
発刊日:2019年10月3日
頒価:97,000円(税抜)

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情報提供元: Dream News
記事名:「 TPCマーケティングリサーチ株式会社、東南アジアの化粧品市場について調査結果を発表