アメリカ大豆輸出協会(USSEC、本部:米国ミズーリ州チェスタフィールド市、日本事務所:東京都港区、日本代表: 西村允之)は、2019年7月21日から7月28日までの8日間、「Japan Soy Oil Masters Team 2019」を実施いたしました。

本研修は、USSEC主催の「ソイオイルマイスター検定」の合格者、ソイオイルマイスターを対象とした特典企画で、昨年に引き続き2回目の実施となります。現在、大豆油などの大豆加工食品、豆腐、納豆、豆乳、味噌、醤油、たんぱくなどの日本の大豆食品には多くの割合で米国大豆が使用されています。そのため、ソイオイルマイスターには、大豆および大豆油が結ぶ、日米の食のパートナーシップのアンバサダー役となることが期待されています。

今回の研修には、「第2回ソイオイルマイスター検定」(2018年5月実施)の上位合格者から選抜された7名(食用油メーカー:3名、加工食品メーカー:2名、食品検査機関:1名、中国料理シェフ:1名)が参加。米国大豆が日本に届くまでのサプライチェーンの現地視察を行いました。USSECでは参加者に対し、「安心・安定供給/品質管理」、「サステナビリティ」、「最新技術・研究開発(高オレイン酸大豆など)」のアプローチから、原料に対する知見、背景ストーリーへの理解を深め、その知見を周囲と共有することで、日本の食市場・食文化に新たな価値を創出、貢献することを期待しています。

なお、参加者による本研修のコラムを、ソイオイルマイスター検定ホームページ上にて順次掲載していく予定です。



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<Japan Soy Oil Masters Team 2019 ~ ソイオイルマイスター米国研修 日程>

7月21日(日) 出国・移動日

7月22日(月) 《インディアナ州》

        @インディアナ大豆アライアンス(ISA)
        ~ISA、米国農務省 自然資源保護局(USDA NRCS)によるサステナビリティ、
         土壌保全のための不耕起栽培や被覆作物の栽培に関する講義

        @Bunge社(穀物メジャー)
        ~高オレイン酸大豆の生産、高オレイン酸大豆油に関する講義

        @Integrity Biofuels社(バイオディーゼル燃料製造企業)

        @Phil Ramsy’s農場
        ~大規模農場で不耕起栽培や被覆作物の栽培の取り組みを視察

7月23日(火) @Beck’s農業センター/パデュー大学

        @パデュー大学の研究所 環境制御表現型施設
          Purdue Controlled Environment Phenotyping Facility
        ~大豆収量・品質向上を目指す最先端研究発表などを聴講
         大学構内食堂で高オレイン酸大豆油を使用したバナナスイーツを試食

7月24日(水) 《オハイオ州》
        
        @CGB社(穀物集荷業者)
        ~リバーターミナルを視察

7月25日(木) 《ルイジアナ州》

        @ニューオリンズ市内スーパーマーケット
        ~ウォールマート、ホールフーズ、トレーダージョーズで、大豆、植物油関連商品の
         流通状況を視察

7月26日(金) @全農グレイン(ZGC)(穀物輸出施設)
        ~世界最大級の輸出エレベーターなどを視察

        @Thionville社(貨物検査会社)

7月27日(土) (移動日)

7月28日(日)  帰国



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■研修参加者のコメント
●「マヨネーズメーカーで品質管理業務に携わっていますが、使用する大豆油の原料が、わが社に納品されるまでにどのようなルートをたどってきているのか、実際に目で見て確かめることができました」
●「大豆の品種研究や農法を通して、収量アップやサステナビリティ推進に取り組み、大豆の品質管理、安定供給にも継続して注力していることがうかがえました」
●「Cover Crop(被覆作物)が土壌改善と保護にとって、さらに生物多様性の観点からもいかに重要な取り組みであるかを理解し、実際に大規模農場でも確認できました」
●「米国では高オレイン酸大豆・大豆油の市場への流通が先行しており、中国への輸出も始まっています。訪問した穀物メジャーでは、高オレイン酸大豆の作付面積を将来的に8~10倍に拡大させるとしています。生産コストの低下と市場普及はこれからですが、機能性商品の拡販は日米にとってメリットがあると考えています」
●「大豆農家の方から、今期の大豆作付状況を直接お伺いする機会もありました。業務用食用油の営業担当として、こうした生産現場の生の情報や声を、相場状況説明や日頃の商談機会などの際にお伝えできればと考えています」
●「大豆農場や輸出エレベーターのスケールの大きさに驚きました」
●「普段 何気なく使っている大豆油を使用してきましたが、実際に目にしてきた大豆生産における環境、土壌へのこだわりやストーリーを念頭に、新たな中国料理の創作に生かしていければと考えています」
●「油に関わる異業種の人たちが参加し、様々な意見が聞ける点は非常に有意義でした」
●「研修で得た知識が自分の業務の厚みになることに繋がれば良いと考えています」


■ USSECのコメント
「今年の参加者は、食用油の営業担当、研究開発・知財戦略担当、財務担当、油糧検査機関の分析官、加工油脂製品の品質管理担当、食用油使用製品の生産担当、外食の調理人と、食用油に携わるバラエティーに富んだバックグラウンドを持ったチームでした。訪問先では予定時間を延長して対応してもらう場面があるほど、それぞれの立場からの活発な質問、意見交換が行われました。本研修は、まだ2回目で主催者として手探りの部分も多いのですが、多くの視点、新しい洞察が共有され、モチベーション高きチームの力によって目指すべき方向に向かっていることを実感できました」


<ソイオイルマイスター検定について>
2017年からUSSECが企画・実施している、大豆の種子から抽出される代表的な植物油である「大豆油」に焦点を当てた、主に業界関係者(油脂業、食品業、食品流通業、料理人、管理栄養士、調理師専門学生など)向けの学習・試験プログラムです(一般消費者も受検可)。大豆油に関する正しい知識(性質、適正用途、経済性、機能性、栄養面など)を体系的に習得できる他、原料である大豆の知識、その他様々な食用油脂の知識も合わせて習得できる点が特徴です。
http://ussoybean.jp/soyoilmaster/


<アメリカ大豆輸出協会について>
アメリカ大豆輸出協会 (USSEC) は大豆生産者、関連団体、政府機関とのパートナーシップを通じ、世界80ヶ国以上でアメリカ大豆と大豆製品の市場拡大や輸出プロモーションをおこなっているダイナミックなマーケティング機関です。日本事務所 (港区) は初の海外オフィスとして1956年に設立され、今年で63周年目を迎えます。現在オフィスは日本、韓国の北アジア地域の管轄内にあり、各国と連携しながらローカルかつグローバルな活動を目指しています。情報提供、海外視察、コンファレンス開催や業界とのコラボなどを通じ米国大豆の普及および大豆製品の需要喚起活動を行っています。近年はサステナビリティに関する情報発信に力を入れています。



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配信元企業:アメリカ大豆輸出協会
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情報提供元: Dream News
記事名:「 ソイオイルマイスター、米国大豆サプライチェーン研修 実施報告 ~Japan Soy Oil Masters Team 2019 大豆油に関わる多様な人材が参加、3つのアプローチで原料への知見を深める