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株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下 MRI)は、北京大学と研究交流に関わる包括協力協定を締結しています。
包括協力の第1弾として文章の自動作成に深層学習技術を用いる共同研究を行い、このたび数表から文章を自動作成するAI技術を開発し、本日公表しました。この技術により、従来人間が行ってきた財務データの分析作業と有価証券報告書の説明文章の作成を自動化することができます。
1. 背景
MRIは、AIを活用した社会課題の解決策の構想と実装に注力しており、さまざまなAIサービスの開発を手がけています。
ビジネスにおけるAI活用では、人間が書いた既存の文章をAIが学習し、新たな文章を自動作成する研究が進んでいます。これに関し、MRI、北京大学および株式会社天公システム(*1)は、2018年4月からAIの主要技術である深層学習技術を利用した文章の自動作成を共同研究してきました。
2. 開発した技術の概要
MRIは今回の共同研究において、AIを使って財務データ(数表)から有価証券報告書の説明記述(文章)を自動作成する技術を2019年1月に開発しました。その概要は以下のとおりです。
・ 人間が書いた既存の有価証券報告書の説明文章を用いてAIの深層学習を実施
・ 財務データのみを入力情報とし、学習済AIにより有価証券報告書の説明文章を自動作成
・ AIが作成した文章100例において、修正が必要な箇所は1例につき1カ所程度であることを確認
こうした技術を応用すれば、任意の数表から文章を作成することが可能となり、有価証券報告書に限らず幅広い分野での活用が想定されます。
なお、この技術は現在、特許出願中です。
3. 今後の予定
MRIは今回の共同研究の成果を活用し、数表から大量の文章やレポートの作成が必要な企業に対して、サービスの提供を進めてまいります。また、働き方改革や人材不足などの社会課題に対して、AI技術による解決策の構想と実装を目指します。
*1 株式会社天公システム(代表取締役社長 劉 甚秋):中国トップの北京大学を株主に持ち、日本の大企業からのシステム開発受託を中心に事業を展開している。金融・官公庁・流通・電力分野等の上流開発とオフショア開発に加え、AI、RPA、金融工学およびマイグレーション自動化ツール等の分野に強みがある。東京本社の下、北京本部、山東・蘇州・内モンゴルの開発センターを有する。
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