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株式会社エクスメディオ(高知県高知市:代表 物部真一郎、以下エクスメディオ)が、医師に最新の薬剤情報を適切かつ効率的に提供するためのオンラインを活用した新たな仕組み「Porch」(ポーチ:玄関)を開発いたしました。この10月より製薬企業向けに実用化を開始いたします。
【「Porch」について】
エクスメディオの提供する「ヒポクラ × マイナビ」は、人工知能(AI)を活用して臨床課題の解決を図る臨床支援サービスで、現在約3万人の医師に利用されております。医師同士が互いの知見を持ち寄り、時に質問する側になり、時に回答する側となることで運営されるこのサービスは、日本で最も臨床に関するQ&Aが集まっている場所ということができます。このシステムを製薬企業に新規のオンラインチャンネルとして活用してもらうことが、今回の新しい仕組み「Porch」です。
「Porch」はその名の通り、医師と製薬企業の持つ情報をつなぐ玄関口として、医師と製薬企業の双方の目線から診療に有益な情報を医師に届けるサポートしてまいります。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000182661&id=bodyimage1】
【製薬企業をとりまく状況】
今年7月に厚生労働省が「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」案を公表、パブリックコメントを開始しました。これにより新たなルールが制定され、昨今の医療機関への訪問規制や事業環境の変化も相まって、MR(medical representative:医薬情報担当者)が医師を訪問し、医薬品に関する最新の知識や情報を提供する活動(以下、MR活動)がさらに難しくなることは避けられない状況と考えられています。このような状況下で、製薬企業各社は自社のオウンドメディアを中心としたオンラインによる情報提供活動に目を向けつつありますが、いまだ効率的な運用を模索している状況と言えます。
【エクスメディオの取組み】
「テクノロジーの力で世界の健康寿命を5年延ばす」ことをミッションに掲げるエクスメディオでは、MR活動も医師の臨床に必要な情報を提供する重要なルートであるとの考えのもと、現役の臨床医、製薬企業マーケティング部門の役員経験者、デジタルマーケティングのエキスパートがプロジェクトチームを編成し、現在の法令やコンプライアンスを担保し、新たなガイドライン案も念頭に置きつつ、医師のニーズに沿って、未来にわたり効率的に製薬企業が情報提供できる仕組みを開発するに至りました。
■医師へのサポート:ヒポクラ × マイナビ内での医師同士のディスカッションの内容から関連する薬剤情報を推察し、その情報へのリンクを自動で表示することで、医師が効率的に適切な情報に辿り着くためのサポートを提供いたします。
■製薬企業へのサポート:ヒポクラ × マイナビに集まるさまざまな医師の知見から、薬剤情報に関する医師のニーズを獲得し、ヒポクラ × マイナビから製薬企業のオウンドメディアにつなげるルートを提供し、オンライン上での効果的な情報提供活動の実現をサポートしてまいります。
尚、開発過程において実施した「Porch」の仕組みを用いた小規模トライアルでは、会員医師から高い満足度を得ていることから、この仕組みは製薬企業側の利点だけではなく、医師、そして医療にとっても効率的で価値のある新しい情報提供手段であると考えております。
【ヒポクラ × マイナビ】
臨床や研究の場で生じるさまざまな課題を解決に導くサポートツール「ヒポクラ × マイナビ」は、▼非専門医が匿名で専門医(皮膚科、眼科)に診断のアドバイスを受けることのできる「コンサルト」、▼医師同士が経験に基づく知見を共有し、AIが臨床の問題解決をサポートする「知見共有」、▼世界のキーオピニオンリーダー(KOL)が発信/シェアする医療ニュースをAIが紹介する「世界医療ニュース」、▼PubMedをはじめとした日米のデータベースから日本語・英語混在で横断的に論文を検索できる「Bibgraph」の4つのサービスを軸に展開しています。