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米国ワシントン州カークランド - Bluetooth Special Interest Group(本部:米国ワシントン州カークランド、以下 Bluetooth SIG)は、米国時間7月25日、Bluetooth meshがリリース後1年で60を超える活用製品の認証が行われ、その普及は当初の予測を上回るスピードで成長していることを発表しました。
Bluetooth(R)技術は過去20年にわたりIT業界に革命をもたらし、近年、IoTにおいて業界をリードしています。これまで、Bluetoothによってワイヤレスオーディオやコネクテッドデバイスといった革新的な機能が実現し、新たな市場が開拓されました。そして今、その流れを引き継いでいるのがBluetooth meshです。スマートビルディングやスマートインダストリー、スマートシティ、スマートホームといった新たな市場の発展において、Bluetoogh meshは中心的な役割を担っています。
Bluetooth meshのリリースから1年が経過し、既にシリコンやスタック、コンポーネント、そして最終製品に至るまで、各業界のリーダー企業から様々な形でメッシュネットワーク機能を活用した製品が提案され、スマート照明やスマートビルディング、スマートホームをはじめとする分野で、60を超えるBluetooth meshを活用した製品が認証されています(認証済みBluetooth mesh製品の一覧は下記のWebサイトをご覧ください)。
<https://www.bluetooth.com/bluetooth-technology/topology-options/le-mesh/mesh-qualified>
Bluetooth meshネットワークは、多対多のデバイス間で通信を行う大規模なデバイスネットワークの構築に最適化された技術です。Bluetooth meshは商業および産業分野で拡張性や信頼性、セキュリティの面での要求を満たすように設計されています。何十、何百、何千という数のデバイスが効果的に通信できるため、スマートビルディングやスマートインダストリーにおいて大きな力を発揮しており、工場から病院、空港、小売店、自宅に至るまで、Bluetooth meshが活用された建物の中で所有者はもちろん、管理者から利用者まで、その利便性を享受しています。
Alibaba Groupで消費者向けの人工知能(AI)の研究を進めるA.I. Lab部門長を務めるLijuan Chenは、「当社のスマートホーム戦略において、通信プラットフォームにBluetoothを採用するのは当然のことでした。想定するユーザーの自宅利用について鑑みたとき、Bluetooth meshは無線プロトコルとして規模、性能、信頼面で当社の要求に応えるものだからです。Bluetoothは実績と信頼のあるブランドであり、幅広く使われている無線技術のスタンダードです。Bluetooth meshもまた、これからの住宅や施設の自動化における標準規格になると確信しています」と、その理由を述べています。
米調査会社ABIリサーチのチーフリサーチオフィサー、Stuart Carlawは次のように分析しています。「Bluetooth meshはこれからのIoT市場での成功要因となるでしょう。スマートホームと商業施設の自動化や産業分野等で、強固で安全かつ拡張性の高いネットワークを構築できるようになります。さらにはBluetooth meshをBluetoothビーコンと併用することで、こうした分野での自動化やセンサー化の促進と、有益なリアルタイム位置情報サービスを可能にします。2022年までに、スマートビルディング関連のBluetoothデバイスは年間でおよそ3億6千万台近く出荷されるようになる見込みです」。(その他の市場予測もBluetooth市場動向2018でご覧いただけます。資料は下記のWebサイトより入手できます)
<https://www.bluetooth.com/ja-jp/markets/market-report>
照明制御システムは、Bluetooth meshの普及を推し進める重要な役割を担ってきました。建物におけるBluetooth meshネットワーク内の全デバイスがメッセージの送受信を行うグリッドを形成し、建物全体の制御や監視を行うことで建物の照明システムを自動化します。このワイヤレスの照明ソリューションは、屋内の位置情報サービスのプラットフォームとしても機能させることが可能です。例えばPOI情報のソリューションや屋内ナビゲーション、資産追跡、空間の効率的な利用などに活用できます。
Fulhamの欧州販売部門でバイスプレジデントを務めるMark Needhamは次のように解説します。「Bluetooth meshは、スマート照明のあり方を根本的に変えました。完全かつ高性能な照明ソリューションが実現しただけでなく、産業および商業施設の空間に対して、照明をより良い目的で活用できるようになりました。照明システムを使って訪問者に建物内を案内したり、管理運営者が施設内の資産の位置を特定したり、建物内の様々なセンサーから多岐にわたる情報を集めて分析・利用したりといった活用方法は、これから実現していくものの一端に過ぎないでしょう」。
たった1年でBluetooth meshは無線の照明制御ソリューションへの道を開き、さらにプラットフォームとして照明を活用するというコンセプトを形にしつつあります。実際にその需要は拡大傾向にあり、ABIリサーチは、2022年までに商用スマート照明装置の年間出荷台数は5倍にまで増えると予測しています。
Bluetooth SIGのエグゼクティブディレクター、Mark Powellは「メンバー企業はわずか1年で、Bluetooth meshを活用してこれほどの進化を生み出したことに大きな喜びを感じています。Bluetoothのメンバー企業のコミュニティは新技術の開発に真摯に取り組んでおり、将来の商業および産業分野における進化や方向性を決定づける、革新的な製品を次々に生み出していくことでしょう」と、述べています。
Bluetooth meshの詳細は下記のWebサイト(英語)より入手できます:
<http://pages.bluetooth.com/mesh.html>
報道関係者向け資料は下記のWebサイト(英語)より入手できます:
<https://www.bluetooth.com/media/mesh-kit>
Bluetooth(R)無線技術について
Bluetooth無線技術は、簡単かつ安全な接続を実現する世界的な無線規格です。34,000社を超える企業で構成される世界的なコミュニティが推進するBluetooth技術は、身の回りの幅広い「接続されたデバイス」の統合、調和、イノベーションを実現します。協同的な創造と共有された技術規格を通じて、Bluetoothは世界中のユーザーに、シンプル、安全、そして豊かな技術体験を提供します。
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