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2017年6月、JASRACは音楽教室での演奏について、2018年1月から著作権料の徴収を始めることを正式に発表、文化庁に使用料規程を届け出ました。これをめぐってJASRACと「音楽教育を守る会(音楽教室を運営するヤマハや河合楽器製作所など音楽教育事業者で結成された会)」が真っ向から対立していますが、これは単に一部の問題ではなく、日本の音楽文化に大きく影響し、市民の生活にも悪影響を及ぼしかねない国民的な問題です。教育、医療、様々な文化的活動の発展をも阻む著作憲法の(本末転倒な)現状を知り、人々を幸福にする著作権改革を!!本書は、アメリカのフェアユース制度や、日本を含む諸外国の著作権法について詳しい米国弁護士の城所岩生が、JASRACと日本の著作権法について疑問を呈した書籍です。Q&A形式で書かれているため知りたいことから読むことができ、サクッと知りたい人からじっくり読み込みたい人まで、広い層に「JASRACと著作権法問題」を届けることができます。
ビジネスブックマラソンの書評がアメブロに掲載されました!
https://ameblo.jp/stsikou/entry-12359810780.html
著者プロフィール:城所岩生(きどころ・いわお)国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)客員教授、米国弁護士。東京大学法学部卒業、ニューヨーク大学修士号取得(経営学・法学)。NTTアメリカ上席副社長、ニューヨーク州・ワシントンDC弁護士、成蹊大学法学部教授を経て、2009年より現職。おもな著書に『米国通信戦争』(日刊工業新聞社、第12回テレコム社会科学賞奨励賞受賞)、『米国通信改革法解説』(木鐸社)、『著作権法がソーシャルメディアを殺す』(PHP新書)、『フェアユースは経済を救う~デジタル覇権戦争に負けない著作権法』(インプレスR&D)がある。
内容を1部紹介!!
Q.ツイッターで60万人が批判し、著名なミュージシャンも反対しているって本当?
A. 坂本龍一、大政直人など大物ミュージシャンもJASRACの方針に反発している!( 音楽教育を守る会の訴状によると、ツイッター上では約 60 万ものJASRACに対する批判的ツイートが寄せられた。/ 坂本龍一さん、大政直人さんなど著作権者も JASRACの方針に反発している)
Q.著作権法の目的「文化の発展に寄与する」を第三者はどう解釈している?
A.著作権法の権威である中山東大名誉教授は「木の枝を切り込みすぎて幹を殺してはいけない。音楽教室に対して必要以上に著作権者の権利を主張すれば、音楽文化が発展しなくなるかもしれない」と話している。(安藤和宏東洋大学教授は「JASRACは、音楽教室は文化をつくる仲間という意識を持つことが大事」と話している)
Q.これからの著作権法改正において欠かせないものは何?
A.今後の著作権法改正に必須なのは未来のニーズを把握すること!(文化庁が提案する法改正案に不足しているのは”将来のニーズ”に対応すること。
Q. 医療の分野でも著作権法がネックになって最善の治療を受けられないって本当?
A. 文献のコピーを取るのに著作権者の許可がいるため、医療関係者は必要な情報を即座に入手できず、患者の治療 にも悪影響を及ぼしている!(医療関係者が即座に必要な情報を入手できないことで、患者の生命がおびやかされる危険性もあるため、憲法で保障された国民の「生存権」に関わる問題であるにもかかわらず、10 年以上も放置されている)
Q. JASRACは著作権料を取るだけ取って著作権者に払わないって本当?
A. JASRACが適切な著作権料を著作権者に支払っているかは不透明!(ライブハウスなど包括契約の店舗に関しては、支払った著作権料が適切な著作権者に分配されていない可能性がある)
四六版/ソフトカバー160ページ/本体900円+税/ISBN:978-4-908827-38-9
書籍詳細:https://www.amazon.co.jp/dp/4908827389/
会社概要:ポエムピース株式会社/設立:平成25年2月
代表者:代表取締役 松崎義行/東京都杉並区高円寺南4-26-5YSビル3階
事業内容:図書出版全般/URL:http://poempiece.com/