2月2日(金)に一般財団法人 建設業振興基金より「平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地試験」および「平成29年度 2級建築施工管理技術検定」の合格発表がございました。それを受けて、建設・不動産関連の資格取得スクール「総合資格学院」を運営する株式会社総合資格(本社:東京都新宿区、代表取締役:岸 隆司)は、上記試験について分析しましたのでご報告いたします。

■平成29年度1級建築施工管理技術検定 実地試験 合格発表
~過去10年で最も低い合格率。 女性の合格者比率は初めて5%を超え、過去最大に~
平成29年度の1級建築施工管理技術検定 実地試験受験者数は16,505名(平成28年度:19,045名、前年比2,540名減)となり、合格者数は5,537名(同28年度:8,687名、前年比3,150名減)、合格率33.5%(同28年度:45.6%、前年比12.1ポイント減)となり、過去10年で最も低い合格率となりました。平成29年度は、学科試験の合格率も前年比約10ポイント減(平成28年度合格率49.4%、平成29年度合格率39.7%)となり、学科試験・実地試験ともに難化したといえます。  
平成29年度は、近年増加傾向にある女性技術者の合格者数が279名、合格者比率5%を記録しました。今回の合格者比率は統計データが残っている平成15年以降最大となり、初めて5%を超えました。
合格者における女性比率の上昇は「1級建築士」をはじめとする建設系の他資格においても同様の傾向がみられます。その要因として、平成28年4月1日に施行された「女性活躍推進法」をはじめ、建設業界の女性の活躍推進に向けた国や業界団体、企業が就労環境の改善や積極採用及び定着などの様々な取組みが実を結び始めていると推察されます。今後も女性技術者による建設系資格取得の機運が高まると考えられます。

■平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地試験 総評
平成29年度の実地試験では平成25年の出題と同様に、主としたテーマは『合理化』でしたが、出題内容については、『品質管理』『環境管理』の内容も含まれており、近年出題のあった3テーマ全てにおいて、まんべんなく解答できる経験、正確な知識が問われました。また、それを採点者に明確に伝えられる記述力求められ、しっかり得点するには、施工管理の正確な知識や記述の訓練で養った応用力など十分な試験対策が必要でした。

◆ 総合資格学院 基準達成受講生の 合格率74.2%を達成
「1級建築施工管理技術検定 実地試験」において、全国合格率33.5%に対して、総合資格学院の基準達成当年度受講生は合格率74.2%を達成しました(講義出席率7割以上、宿題提出率7割以上、実地模擬試験(2)得点率6割以上を達成した当学
院当年度受講生356名中、264名合格)。この結果は、当学院が創業以来こだわり続けている、受講生の合格を第一に考えた、「人と人が向き合う真の対面指導」を軸とした講習システムの良さが実証出来たと考えております。
当学院では「平成30年度 1・2級建築施工管理技術検定」の受験生に向けて、各種試験対策講座を順次開講いたします。
一人でも多くの合格者を送り出せるよう、講師、職員一同、精一杯お手伝いさせていただきます。

※ 総合資格学院の合格実績には、模擬試験のみの受験生、教材購入者、無料の役務提供者、過去受講生は一切含まれておりません。


■平成29年度2級建築施工管理技術検定 合格発表 
~1級と同様に、過去10年で最も低い合格率。 女性の合格者比率7.8%を記録~
本年度の実地試験受験者数26,506名(平成28年度:26,816名、前年比310名減)となり、合格者数は7,665名(同28年度:10,437名、前年比2,772名減)、合格率28.9%(同28年度:38.9%、前年比-10.0ポイント)となり、過去10年で最も低い合格率となりました。
「平成29年度 1級建築施工管理技術検定 実地試験」と同様に、女性技術者の合格者比率が平成29年度の試験では、統計データが残っている平成15年以降で最大となり合格者比率7.8%を記録しました。

2級建築施工管理技術検定では「実務経験年数の短縮(平成26年度)」「実務経験を計算する基準日の変更(同27年度)」「学科試験の受験資格と免除期間の改正(同28年度)」「受験種別【建築】における学科試験年2回化(同29年度)」「学科試験の受験種別廃止(同30年度)」受験要項の緩和・改定といった若手の有資格者確保に向けた取り組みが毎年実施され、建築施工業界活性化につながる動向として注目されます。資格取得の機会が増える一方で、資格試験の難易度は下がっているわけでなく、安心・安全な社会基盤を作る技術者には、厳格なレベルが求められています。

■平成29年度 2級建築施工管理技術検定 学科・実地試験 総評
平成29年度の後期学科試験では、全体的な過去問の割合は例年と同程度であるものの、『過去に一度しか出題されていない問題』や『専門性に特化した出題』が目立ちました。また、実地試験では『出題傾向が変わった問題』があり、全体的な難易度は、学科試験および実地試験ともに、平成28年度よりやや高かったと推察されます。
今後の学科試験では、建設業法の改正により受検種別が撤廃されます。躯体工事・仕上げ工事に限定することなく、建築工事の全般的な知識が求められることになるでしょう。また、実地試験では、さらに専門性(建築・躯体・仕上げ)に特化した知識が求められることが予想されます。今後の実地試験を受験予定の方は、専門性に特化した出題にも対応した受験対策、建築工事の全般的な知識が求められるでしょう。

【会社概要】
[所在地] 株式会社総合資格 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル22階
[TEL] 03-3340-2801(代)
[所在地] 株式会社中部資格 愛知県名古屋市中区錦1-2-22 中部資格ビル
[TEL] 052-202-1751(代)
[代表者] 岸 隆司
[設立] 1987年1月
[社員数] 647名(2017年12月現在)
[URL]http://www.shikaku.co.jp
[資本金] 総合資格:1億円
[売上高] 154億円(2017年9月期)


● 本件のお問合せは、下記までお願いいたします。 
株式会社総合資格 営業部広報担当  松﨑・小野寺
TEL:03-3340-3082  FAX:03-3340-6715  E-mail:koho@shikaku.co.jp
(広報窓口) 株式会社アネティ   真壁・こだま
TEL:03-6421-7397  FAX:03-6421-7398  E-mail: makabe@anety.biz (真壁)






情報提供元: Dream News