腎臓の機能を機械で代替し、体内に溜まった老廃物や、余分な水分を排出する透析療法。透析患者は、高齢化や糖尿病の罹患数増加などを背景に増えつづけています。透析療法は一度導入すると生涯続けることになるため、体への負担が少なく、楽に続けられるほうがいいことは言うまでもありません。

ところが、国内で標準的に行われている血液透析は、とても「つらい治療」です。長い拘束時間、厳しい生活習慣指導、さらには合併症……我慢や制限ばかりが強いられる不自由な生活に音を上げる患者も少なくありません。

しかし、透析に自分の生活を合わせるのではなく、ライフスタイルに合わせて透析療法を設計すれば、そのようなストレスから解放されるのです。

本書では、患者のライフスタイルに合わせて設計する“ストレスフリーの透析療法”の考え方から実際の治療まで、患者の声も含めて解説しています。





【書籍情報】
書 名:『つらくない透析』
著 者:小原 功裕(オバラ ヨシヒロ)
発売日:2018年2月2日
定 価:864円(税込) 
体 裁:新書判並製/192ページ
ISBN :978-4-344-91418-6

【目次】
第1章 面倒でつらい治療、改善しない病状。透析患者は一生苦しまなければならないのか?
第2章 在宅、長時間・頻回……etc.患者のライフスタイルに合わせた「つらくない透析」
第3章 テレビ電話を利用すれば安全・安心。「在宅透析」導入のポイント
第4章 “長時間、頻回”がカギ。効率良く毒素を排出する最新の「施設透析」
第5章 好きなものを食べる! 仕事も趣味も諦めない! 「つらくない透析」ならば、一病息災で長生きできる

【著者プロフィール】
医師。おばら内科腎クリニック院長。1991年、日本医科大学医学部卒業。長らく透析専門医として臨床経験を積む。2016年、おばら内科腎クリニックを開業。透析治療に特化したクリニックとして、血液透析・腹膜透析だけでなく、在宅透析やアフェレシス治療などさまざまな治療を導入。患者一人ひとりの体質や病状、ライフスタイルに合った透析治療を推奨している。日本透析医学会専門医。日本透析医学会指導医。日本アフェレシス学会専門医。埼玉城北腎疾患フォーラム世話人。埼玉南西部透析医会世話人。




情報提供元: Dream News