『第10回MOE絵本屋さん大賞2017』決定! 
第1位は、ヨシタケシンスケ/作・絵『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)。



第1位に選ばれた『なつみはなんにでもなれる』ヨシタケシンスケさんの受賞コメントは下記の通り。

去年あたり、うちの下の息子が本当になつみみたいで、「なんで俺の言うことがわからないんだ」ってよく怒ってたんです。
でも、わかるわけないんですよ(笑)。言いたいことに表現力が伴っていないから、大人もわかりたくてもその言い方じゃわからない。
そのやりとりが新鮮で、わかりあえないことを面白がれたらと思って、最後まで一問も正解が出ない本にしたかったんです。
親子で試行錯誤して、最後に「やったあ」「ぎゅっ」でハッピーエンドなんて、そんなにうまくいくわけないだろ子育てが、という(笑)。
でも、わかりあえなくても不幸ではないし、面白がれる。この本で、親御さんが日頃思い通りにならない子育てにも少しポジティブになれれば、「どこもそうなんだな」と気持ちに余裕が生まれれば、それに越したことはないですね。身のまわりにあるものしか出てこないし、登場人物も2人で、部屋から出ない。日々少ない素材でどうにかならないかと考えている自分の習性が、うまく形になった本かもしれないです。 (MOE 2018年2月号 受賞コメントより抜粋)



MOE絵本屋さん大賞は、月刊MOEが全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3000人にアンケートを実施し、
最も支持された絵本30冊を決定する年間絵本ランキングです。MOE2月号(12月28日発売/白泉社)にて
巻頭大特集でお届けします。


前回から、島田ゆかさんが描きおろした『ぶーちゃんとおにいちゃん』がシンボルキャラクターになりました。
MOE2月号では、表紙を飾ります。


部門賞では魅力的な2作品が支持を集めました。
新人賞は、minchi/作・絵の『いっさいはん』(岩崎書店)が第1位を受賞。


0~6歳向けの絵本の中からパパ&ママの投票で選ばれた「パパママ賞」は、
工藤ノリコ/作の『ノラネコぐんだん そらをとぶ』(白泉社)が第1位を受賞。


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情報提供元: Dream News