【インタビュー記事概要】
■公開日:2017年12月1日
■記事URL:http://door.abc-mart.net/14045
ナイキ創始者フィル・ナイトの自伝『SHOE DOG―靴にすべてを。(東洋経済新報社発行)』。一人の男の歴史を振り返る本書は、その一癖もふた癖もあるフィル・ナイトの個性的なスタイルが驚きと注目を呼び、多方面で話題となった。
ファッション情報メディア『DOOR by ABC-MART』にて、『東京スニーカー史(立東舎発行)』の著者であり『ナイキ(NIKE)』への想い入れも深い小澤匡行さんにインタビューを行った。



――泥沼でも成長を止めなかった、ナイキの歴史。

ナイキとは僕を含め多くの人にとって、そのシューズの歴史が社史そのものです。しかし既にある多くの書評の通り、この本は経営者の自叙伝です。シューズマニアが欲しているナイキの情報はコルテッツ<CORTEZ>とワッフルトレーナー<WAFFLE TRAINER>、LD-1000のちょっとした逸話くらい。
ナイキという大会社が、前身のブルーリボンスポーツ社を、その設立前にどう身を削って乗り切ったかを描いたビジネス書。しかし著者の言葉を借りれば“ビジネスという無味乾燥で退屈なスローガンに押し込めるには無理がある”くらい、スリリングで臨場感豊かに描かれています。



――ナイキと出会ってから今まで、惹かれ続ける理由

高校生になった僕は、当時トレンドだったヴィンテージ服を購入するようになります。
埼玉県草加市のフラフープという古着店で見つけた、白に赤スウッシュのブルーイン(¥28,000)。風車ロゴのトップスと合わせたかったのですが、お金がなくオレンジスウッシュ(’70年代製)のウィンドブレーカーや青タグ(’80年代製)のジャージーを買い、自分を納得させていました。
その頃からずっと感じていたナイキの魅力はファッション性です。いつの時代も最新トレンドの足元に、ナイキは必ずありました。ミレニアム期から2000年代半ばまで、何百足買ったか把握できないエア フォース1<AIR FORCE1>やダンク<DUNK>も希少性と洋服との親和性を同レベルに感じていたからこそ心酔できたと思います。
その気持ちは、今もずっと変わっていません。




ナイキを買い始めてから25年以上が経ちましたが、今は新しいものが一番気になります。最近ではヴァージル・アブローがデザインしたTHE 10 ナイキ ズームフライ<THE TEN NIKE ZOOM FLY>が印象的でしたね。中学生の頃からスポーツとファッションの両面でナイキと向き合ってきたからこそ「歩きやすい!」「今っぽく見える!」など、履くことで感じられるイノベーションを楽しみたいと考えています。それは常に進化するブランドへのリスペクトであると、僕は思うんです。





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情報提供元: Dream News